お手入れ | のんびり田舎生活

お手入れ

お手入れといっても美容の話ではありません。

私は新卒で働いた会社がジュエリーの会社でした。入社当時会社で奨励していた宝石鑑定士の資格をとろうと勉強GIAのシステムの通信教育に申し込みました。通信教育はダイヤモンドコース、ダイヤモンド鑑定コース、色石コース、実習の4段階に分かれていました。なんとか最初のダイヤモンドコースは1年以上かかって課題を提出して終了しました。でも当時はバブル景気で、今では信じられない位ですが、ゴージャスなジュエリーがよく売れました。だから残業が多くて家に帰ると9時10時は当たり前、遅い時には終電という事もありました。忙しい時には休日出勤もしていたので、「いつ勉強するの?」という位時間がなく結局、鑑定士の勉強は最初のコースで終わってしまいました。通信教育に申し込んだからもらったのかどうか忘れましたが、今でもその時のルーペが手元にあります。

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当時はピンセットでダイヤモンドのルースをつまんでルーペでそれらしくダイヤモンドを見たりしたものですが、今ではほとんどルーペを覗く事はありません。でもこのルーペ便利です。手持ちのファッションリングの石と金属の間のホコリや汚れがよく見えます。ファッションリングもつけたあとはきれいにふきますが、裏側までは拭けないので、長い間には汚れもたまってきてくすんできます。結婚指輪も家に帰るときれいに拭いて必ず外しますがやはり汚れてきます。あまり汚れがひどいと宝石屋さんに持っていって超音波洗浄機できれいにしてもらえます。でも日頃から簡単なお手入れをしておけば超音波洗浄をしなくてもある程度は持ちます。


簡単なお手入れで準備するものは、柔らかいめの歯ブラシ(ジュエリー専用にする)、中性洗剤(台所洗剤です。)、水、タオルの4つです。歯ブラシを水でぬらし、中性洗剤を1滴たらして、後は軽くジュエリーをブラシで洗い、水ですすいだあとタオルでふき取るだけの簡単なもの。特にリングの裏側はホコリや汚れがたまりやすので丁寧にブラシで洗うと、とてもきれいになります。


硬度の10ダイヤモンドと硬度9のルビー、サファイヤはこのお手入れでOKです。

因みにルビーとサファイヤはコランダム(鉱玉石)で同じ性質ですが、中に含まれる鉱物の違いによって色の違いが出ます。ピンクサファイアやイエローサファイアもみな同じコランダムです。コランダム系の貴石の中でも希少性の高い石はピンクがかったオレンジ色のパパラチアがあります。

但し、石によってはこの方法がダメなものがあります。エメラルド、パール、サンゴは水も中性洗剤もダメなので、やわらかく乾いた布で丁寧にふき取ります。


私は数ヶ月に1回ジュエリーボックスをキッチンに持ち出して、ジュエリーのお手入れをします。あまり使わないリングもよく見ると裏側にホコリがついている事もあります。丁寧にブラシでお手入れした後はピカピカしてとても気持ちの良いものです。長らくつけなくなっていたペンダントの、K18が赤くやけたようになっていたので、これは洗剤とブラシでは落ちなかったので新品仕上げをしてもらいました。K18は75%が金で残り25%は他の金属との合金なので、あまり使わないでおいておくと(多分酸化して)赤くやけたようになります。


Shuからもらった大切な婚約指輪は今のところはまだ、使用後のふき取りだけでお手入れをしていません。個人的にはジュエリーはしまいこんでおくよりする方がジュエリーも喜ぶと思う私ですが、田舎生活になってしまうとファッションリングをつけるのが精一杯でなかなか婚約指輪をする機会がありません。機会は作るしかないのでしょうが....。来月のShuの誕生日ディナーにおしゃれでもしようかな。