息子の2週間前のこと。

聴力が悪化していた時、右耳の聴力が100dB以上悪く、右耳の補聴器を外して過ごしていた期間が3週間あった。

その右耳の聴力が回復してきた頃、私は右耳にも補聴器をつけてみてほしいと言ってもなかなか乗り気ではない息子。

理由の1つは耳鳴りが時々していた。

もう1つの理由は、補聴器を人に見られることが恥ずかしいと思っていたから。

以前小学校に入学したばかりの頃にも同じことを言っていたことがあったけど、補聴器を見られて「何それ?」と聞かれた時
はじめの頃は「耳が聴こえにくいから補聴器だよ」と話していたそう。

それがだんだんと補聴器に関して聴いてほしくない、触れられたくないと思うようになった時期があり、ポケットに補聴器をしまっていたこともあった。

入学してしばらく経ち、質問されることも減り、補聴器を隠すこともなくなっていたから安心していたのだが、本人の気持ちとしては補聴器は恥ずかしい、つけたくないと思っているよう。

右耳の聴力が落ち、左側だけ補聴器をつけていると、片方しか見られないからなんだか気楽なんだ。と。

そうだったんだね、教えてくれてありがとう。

そんな思いを素直に話してくれて嬉しかった反面、補聴器を外していると外を歩く時に車の音に気づかなかったら心配だし、友達の話に気づかないことも心配。

聴力が戻り、補聴器で少しでも聴こえを補えるのであればつけていてほしいと話した。

息子も外で交通事故など危ないことがあったら困る、友達とも話したいと補聴器はつけるようになった。

でも本当は補聴器はつけたくない。
補聴器をつけなくてもよく聴こえる人が羨ましい。

それが息子の本音。

そうだよね。
私が難聴でもきっとそう思ったと思う。

いつか手術をしたら補聴器も人工内耳もいらなく聴こえるようになるとなれば、外国であっても連れて行く!

お金がたくさんかかるなら家を売って、ボロボロのアパートになってもいい!

必ず治すから! 
そう約束した。

その約束を果たせるような未来が待っていますように!