息子が難聴とわかったときは年中の頃。

そしてその後に、前庭水管拡大症であることやペンドレッド症候群の診断された。

通っていた保育園の担任の先生、看護師の先生、園長先生に時間を頂き、補聴器の取り扱いや難聴、更に病気のことを分かる度に詳しく伝えた。

まずは補聴器のこと。

補聴器を装用していても健聴者のようには聴こえない

感音性難聴であるために歪んで聴こえるので、聞き間違いが多い

雑音を拾いやすく、音が混ざって聞き分けることが困難

朝、補聴器を装用して登園し、午睡時には外し、ハウリングをするので電池のところを外してケースにいれ、個人のウォールポケットに保管

電池がなくなったら交換

水に濡れると故障するので、プールや水遊び、泥遊びの時には外す

興味を持ったお友達がなるべく触らないようにする



そのように先生方と相談しながら決めていった。

補聴器をつけ始めた頃は自分で外すことはできても装用は難しかった。
でも年中の後半には一人で両側同時につけられるほど上達!

朝起きるとぼんやりしている日以外はサッと装用し、それから活動していた。


補聴器がものに触れるとハウリングを起こすことがある。
床でゴロゴロしたり、壁に頭をもたれたりした時。

あとはイヤーモールドがゆるくなってきてもハウリングを起こす。

イヤーモールドが浅いときにも同様。そんなことも伝えた。

保育園の先生が1番心配していたのは、園にいる間に故障した場合保険などあるのか、ということ。

補聴器は保証期間が2年あるので在園中は問題なし。

でも購入額を聞かれ、両側で20万(訓練介助の申請を使い、5万円ほどの負担で済んでいる)と伝えると、ゾッとしていた。

私も保育士。
メガネや装具などが必要なお子さんを預かると扱いはもちろん、遊びの中でも注意が必要だし、他の子にも気をつけてもらわらないといけないのでドキドキする。

担任の先生は他の子にも分かるように話してくれた。
クラスはもちろん、上の学年も下の学年も。
そして全職員にも。

丁寧に対応してくださり、とても嬉しかった。
障害児を受け入れてくれる保育園で本当に良かった。

リハビリテーションセンターの保護者教室では、保護者の体験談を聞く機会があり、補聴器をしているというと具体的に聴力も聞かず、園に申し込む事自体を辞退してくれという園もあるそう。

障害に合わせて必要な配慮や環境の作り方も違うから仕方ないこともあるとは思う。
でも、せめて保護者の思いに一度耳を傾けて検討してみてほしい。

ただでさえ難聴など障害があることに保護者は心配しているし、傷ついているし、将来を不安に思わない人はいないのだから。