ネット記事は玉石混交!正しい情報は公的機関から! | 闘いの妊娠出産育児

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子育も妊娠生活もそれぞれでいい!
ADHD当事者の子育て録


私、Twitterもやっているんですが、恐ろしい記事を見かけました・・

今はもう削除されていますが、概要は



子どもが走り回るのは、心臓が未熟でふくらはぎの筋肉のポンプ作用で心臓の負荷を減らすため



とかっていう内容。





明らかなる



デマ情報

です。



走っても心臓の負荷は減りません。むしろ増えます。


走ったら心臓バクバクして苦しくなるのは、
走ってたくさん必要になった酸素を体中に送らなければならないから。



負荷は増えます!(大切なことなので2回言いました)



子どもが走り回るのは走りたいからです。

元気だからです。






心臓の負荷が減ると聞いて心臓の弱い子を走らせないでください!!!!!!




負荷は減りません!




わたくし、多少医学をかじってますが(医療系学生から、福祉医療センターに就職しました)
ふくらはぎが第二のポンプで心臓の手助けをする、なんて一度も習ってません









もし、このツイートを鵜呑みにした心臓の弱い子の親御さんが走っちゃいけない子供を走らせたら・・





子どもの命に関わります。









このツイートをした方、フォロワーが50000人くらいいらっしゃったのです。

そんな影響力のある方が、デマ情報を流していたことに戦慄です。






そしてこの方は、このツイートの前にも




胸骨圧迫は剣状突起を押せ。



とツイート。










だめーーーーーー!!!!!!!





剣状突起はその名の通り、胸骨の先端(みぞおちらへんで触れます)の剣みたいに尖った軟骨です。

内臓を傷つける可能性もあるので、剣状突起は圧迫しません。



今、公式機関(日本蘇生協議会)をみると、大人の蘇生は胸骨の下半分を5センチ凹むくらい圧迫する(掻い摘んでます)と書いてあります。



また、骨の弱い方などは胸骨圧迫の際に肋骨など折れることもあります。

でも必要ならば胸骨圧迫を行います。

正しい知識は消防署や赤十字で講習会をしているので、ぜひ申し込んで勉強して見てくださいウインク
(小児の応急処置、救命処置の講座もあるよ口笛)







この方の更に恐ろしいところはこの方自身がトレーナー講習で学んだと言っているところ。

つまり、この講習を受けた他の方も同じように誤った知識を身につけてしまったということ・・!

しかもトレーナーとして活動してるかもしれないということ・・!





トレーナーってどうやら医学知識をちゃんと学んだ人でなくてもなれるみたいなんですね。

病院とかで働く理学療法士さんとか作業療法士さんとはわけ方が違うみたいなんです。

まあ、国家資格じゃないですね・・。




悪意なき正義が一番怖い()











ネット情報は間違った情報も多く、
中にはこうして命に関わる誤情報もあります。




私のこの記事すら疑って構いません。

体に関して不安なことは、公的機関やかかりつけのお医者さんに直接問い合わせてくださいね。

良識ある普通の医療従事者の方なら、どんな些細な質問でも馬鹿にしたりせず、ちゃんと答えてくれるはずです。





医学は日々進歩して情報は更新されます。



医療福祉の従事者はこういう方針でやってきましょうね、という基本方針すら変わっていきます。
(悪い意味ではなく、新しい事柄が解明されたり、いろいろ試してエビデンスを集めた結果、方針転換することがあるのです。
そうして常に良い医療、福祉を提供しようと心掛けているのです)


だから本当に大切で必要な情報は公的機関や身近な専門家から得るようにして、

いつ誰の情報か分からないネット情報は鵜呑みにしないで下さいね。









ネット情報は便利だけど
玉石混交ですよ!