2023.10/13
スプリセル(再)20mg23日目



今日は元職場の先生がお見舞いに来てくれた。



東京で学会があったみたい。



わざわざ入院してる病院まで足を運んでくれて、1年以上ぶりにお会いして久しぶりに色んな話をした。



働いてた頃は先生の勉強会のチームに参加してたから、突然来なくなったのを、異動になったりでもして勉強会に来にくくなったのかとずっと思ってたそう。



ちょっとたって事情を知ってびっくりしたよと言われた。




告知されて目まぐるしく治療が始まって、東京に戻ることになって…ずっと職場復帰するつもりだった。



戻りたい気持ちは今もあるけど、もう少し頑張ったら戻れるって今よりも本気で思ってた。



けど、今はもう自信がないし、そんな未来が想像出来なくなってしまったって正直に話した。




今の治療の状況を全部話したわけじゃないけど、専門の科が違くてもお医者さんだから分かってくれたのかな…。



もう十分頑張ってるんだからこれ以上頑張ろうって気負うことないって言われた。



嬉しかったけど、結果がついてこないのは頑張りが足りないからなのかもってそんなふうに思う自分はほんとにひねくれてる。




「頑張ったかどうか今は気づかんかったとしても後々になって思い返した時にあの時は頑張ってたなって気づくこともあるよ。結果が出なくても立ち向かってるのは頑張ってる証拠やで」




言われてみて、そんなふうに考えたこと今までなかった。



立ち向かってるなんてそんなふうに言われたらちょっとすごいことみたいに聞こえるけど、わたしの気持ちはもうとっくに置いてけぼりで…


全然そんなんじゃないのに、なんでかな、すごく気持ちが軽くなった。




いつか…今の自分を思い返す未来の自分がいたら聞いてみたい…。



今のわたし頑張ってたと思う…?



これを頑張ってるって言うなら、このまま頑張ってたら良くなる…?



この頑張り方であってる…?




未来のわたしは元気でいるのかな…。



仕事は出来てるのかな…。




この時の経験を活かして誰かのために、それこそ頑張っててほしい…。




復帰出来るのに何年かかるか分からない、出来ないかもしれないって正直に伝えた。




「例え3年かかっても5年かかっても、復帰待ってるよ」




最後にそう言ってもらって…



嬉しかった。




先生を正面玄関までお見送りして、部屋に戻ってからはベッドに倒れ込んだまま今日はもう起き上がれそうにない…。



体力がもたなくてつらい。



しんどそうに見られたかな…。



お世話になった先生がわざわざ和歌山から…と思ったら、心配かけないように振る舞ったつもりだったけど逆効果になっちゃったかも…。



目上の人とちゃんと話すこと自体すごく久しぶりで緊張したからかな…途中から充電切れて全然頭働かなくなっちゃって色々失言した気がする…。



どうしよう…。



それに、早く社会復帰しないとこのままいったら体力だけじゃなく、コミュ障までゴミレベルのままだってことを再確認した。




主治医の先生の話だと、今日の検査結果次第では明日中に退院出来るかもしれないみたい。



その話を聞いてから一気に帰りたいモードに突入してしまって…そんな様子を見た看護師さんが『土曜日の退院を強く希望されてます』って記録に書いてくれた。




明日帰れるかなあ…。



もう帰りたいな…。