2023.9/30
スプリセル(再)20mg10日目



今日はスプリセル(抗がん剤)お休みの日。



朝起きて、頭痛はなく、まだちゃんとナルサス(医療麻薬)が効いてくれてるんだと思った。



だからかな…。


なんだか頭が重たくて、ぼーっとする…。



勉強や読書に手がつけられるほど頭がクリアじゃなくて、昨日は9時間以上も寝たのにお昼ご飯の後ものすごい眠気で久しぶりにガッツリ昼寝をした。


…というか、ほぼふて寝ふとん1w




今朝、まじで帰りたくなった。



昨日の朝、あの看護師さんに副作用を天気のせいだと言われる前に…お隣のおばあちゃんのことを話した。



わたしは早く寝るわけでもないから気になったりしないけど、独語(ひとりごと)も多いから寝れてないんじゃないか普通に心配って。



「独語なんて言葉よく知ってるね」



そう言われてから気付いて、一応PTの端くれだったって言おうかと悩んだけど、今は働けてないしそんなこと敢えて言わなかった。


そもそもカルテにも書いてあるだろうし。



その時の言葉をどう受け取られたのか知らないけど…今朝、別の看護師さんからベッド移動しようって言われた。



ナースコール押せないおばあちゃんが心配だから代わりに押してるくらいだって伝えたけど、ただ苦情言ったみたいになっちゃっててさいあく。




いくら、移動する必要ないって伝えても、せっかく今他に人もいないからとか、夜中何度も処置に入るからうるさいでしょ?とかって言われて…


もうこれ以上言ったら本当にそれこそただの聞き分けのない迷惑なやつになると思ったから、もう何も言わなかった。




結局、同じ部屋の中で向かいの窓側のベッドに移動になった。



同じ部屋の向かい側ってなにこれ。



一体記録になんて書かれんてんだろ…あの人なんて申し送りしたんだろ…。



昨日の一件があるから全部疑心暗鬼になるし、ほんと萎える…。




でも、きっと出過ぎたことを言ったんだって反省した。




お昼に担当してくれた看護師さんがカルテを見て、わたしと同い年だって教えてくれたのをきっかけに久しぶりに他愛もない話をした。



同い年の人がいる分かってすごく嬉しかったし、その瞬間、自然とわたしみたいに病気したりしないでこれからも元気でいてほしいって思ったりした。



元気に働いてる頃の自分と重ねたのかな…。


…だとしたら笑えちゃうよな。




がんにならなかったわたしの人生はどんな人生だったんだろう…。



同い年の看護師さんなら話しやすいと思って、ナースコール押すのに気も遣うし飲んだらちゃんと報告するから自分で薬を管理させてもらえないか相談してみた。




「…自己管理出来るのになんでこっち管理にしたんだろうってずっと思ってたんですよ。あとで持ってきますね」




そう言って、拍子抜けするくらいあっさり返してくれた。



ねぇ昨日のバトルは一体なんだったの…?



まぁこれでもう昨日みたいなことにもならないだろうし、いちいち気を遣いながら1日にナースコールを何度も押すこともなくなると思ったら、ほっとしたけど…。




夜勤の看護師さんは、担当してくれたのは2度目で、見た目も声の感じも若くて、新人さんなのかなって思ったくらい、誰に対してもすごく親切で丁寧で優しい人だった。



けど、どうやらわたしよりお姉さんだった。



めっちゃ衝撃だった。



で思った、経験年数重ねてもこうして腰が低くて綺麗な言葉で丁寧な仕事する人になろうって。




がんにならない人生を歩んでたら…きっと闘病のつらさや入院生活の大変さを身をもって知ることはなかったし、昨日の看護師さんの姿だって自分が絶対そうならなかったなんて分からない。



一日たって、冷静になって、人としてどういう人になりたいか、ちゃんと考えるきっかけを与えてくれたと思うことにした。