2023.9/12
アイクルシグが大方身体から抜けて、ベッドから離れて生活出来るようになったのは…
休薬して4日後だった。
次の治療は入院でのスプリセル(抗がん剤)。
それがダメだったら、骨髄移植をする病院に相談するって先生言ってたなぁ…。
会いたい人に会って、食べたいものを食べて、やりたいことをやろう。
そうやって毎日を大事に過ごそう。
そう決めて、真っ先に連絡を取ったのは中学からの親友たちだった。
こんな状況なんかになってなかったら…
元気なあの頃のままだったら…
連絡取りながらやっぱりどうしてもそう思った。
みんな仕事や育児で忙しいのに、こんな急に誘ったりして無理言ってるのがわかる分、ラインしながらみんなに迷惑かけてる自分がほんと嫌になった。
いつもそれでもみんな時間を作ってくれて、4人で集まることは難しかったけど今日はそのうちの2人と会うことが出来た。
親友のお家にお邪魔して、子どもちゃんにも4ヶ月ぶりに会ったらびっくりするくらい成長してて、相変わらず可愛くて、元気いっぱいで、子どものいる環境はほんとにずっと癒されっぱなしだった☺️
心配してくれる親友たちに今後の治療のことや、今の状況を話した。
話してると…だんだん自分自身もこれから先の漠然とした大きな不安に押しつぶされそうになって…
一体いつまで同じことを繰り返してるんだろう…
せっかく新しい目標も出来たのに…
そんなのも何もかも本当は全部無駄になるんじゃないかって思えてきて、気づいたら涙が溢れてた。
「…今まで、あやと会った時、いつも元気そうに楽しそうにしてるから、楽しい空間の方が気も晴れていいのかなと思って、ずっと心配してたけど治療のことには敢えて触れなかったんだ…」
親友のそんな思いをわたしは全然知らなくて、今まで優しい気遣いの中に見守ってもらってたことを初めて知った。
「あやがこんなふうに弱音吐いたことなんて今までなかったじゃん? 何も出来なくて無力だと思うのに、なんだか寂しくて、でも何か力になりたいってずっと思ってたし、これからもそうやってなんでも話してほしい」
「抗がん剤の副作用とか、うちらにもチューブ繋いだりとかして4等分に出来たらいいのに…」
ふたりの優しさがあまりにも大きくて、もう涙が止まらなかった。
「頑張れなんて、もう頑張ってるから言えないけど、可能性が1%でもあるなら諦めないでほしい。もっと4人で行きたいとこもあるし、やりたいこともあるし、おばあちゃんになっても一緒に笑ってたい」
「あやの夢も応援してる。てか、あやが目標に向かって勉強してるなんて、もううちらの方が泣いちゃうじゃん…。たまに学校来たと思ったら、4限とか5限から来るような子だったのに…」
そう言われて、なんか泣きながら笑ってるみたいな、感情がよく分かんないことになって…
でも、
ありがとう…
本当にありがとう
中学も高校も辞めずに卒業できたのはみんなのおかげ。
今のわたしがあるのはみんなのおかげなの。
昔からずっと支えてくれてありがとう。
いつか白血病を克服して、みんなに心配かけないくらい元気になって、それこそおばあちゃんになっても一緒に笑ってたい。
みんなが助けが必要な時に、今度はわたしがみんなのこと元気付けて支えてあげたい。
だから、頑張ろう。
頑張るんだ、諦めないで、頑張れ。
頑張れ。