2023.8/10
アイクルシグ15mg(再)21日目
今日は病院
病院に着くとすぐ、いつも看護師さんが今日はどう?って様子を聞きに来てくれる。
今日は、体調を伝えてすぐ処置室のベッドに横にならせてもらった。
完全に昨日の体調を引きずってる。
吐き気止めの点滴をしようかって言いに来てくれた先生に、これは抗がん剤の副作用じゃなくて、オキシコドン(医療麻薬)の副作用だと思うって伝えた。
「痛み止めがあれば抗がん剤はまだ続けられます」
「そっかあ、麻薬強かったかぁ…。あれだと効かない人もいるくらい一番少ない量だったんだけどね。抗がん剤だけじゃなくて他の薬でもそうなっちゃうんだね…」
…そうなるって前からずっと言ってるじゃん…😱
先生半信半疑だったのかなって内心ちょっと思っちゃったけど、
ナルサスという医療麻薬ならオピオイド系で唯一、代謝酵素がCYP3A4じゃないから使えるかもしれないって伝えた。
「ナルサスね、誰から聞いたの?」
「薬剤師さん」
「いつ聞いたの?」
「この前…」
「わかりました。ちょっと待っててね、また来ます」
先生がどこかに行ってからも…
皮膚がどこにも触れてないみたいな宙に浮いてる感覚と、口の中がまずくてただただ気持ち悪いのとの格闘が続いた⚔️🔥
瞼が急に誰かに抑えつけられてるみたいに重たくなって開かない。
昨日よりはマシだけど、それでも体全体が明らかにおかしい。
吐き気止めの点滴が終わって少しして、先生が薬の説明をしに再び登場👨⚕️
医療麻薬のオキシコドンは徐放薬といって、ゆっくり効き始めてだいたい24時間効果が持続するそう。
それを聞いて、まだしばらく身体から抜けないと分かってまじで萎えた
「ちょっと今回オキシコドン5mgでも強かったので、ナルサスの一番少ない量の2mgを使ってみようか。痛い時頓服で。
もしこれでも今みたいにふわふわしたり気持ち悪くなったりしたら飲むをやめて、痛かったら抗がん剤もやめて来週いらっしゃい」
診察が毎週になってごめんね、って先生はいつも最後にそう言ってくれるけど…
わたしには1週間ですら長く感じるくらいだからこれでいい。
「…先生、IS値(白血病細胞の値)どうでした…?」
先週受けた検査結果が今日は聞けると思ってずっとドキドキしてた。
「…まだ抗がん剤始めて1週間だから…」
先生が言ったのはそれだけだった。
隔日で服用してまだ10回。
前の抗がん剤(タシグナ50mg)で悪化した数値が少しでも良くなっていないかそれだけがずっと気がかりだった。
「下がってなかった?また悪くなってたんですか…?」
「ううん、横ばい。まだ効いてくるのはこれからだから、大丈夫」
そう言われて、ちょっと安心した。
それから1時間くらい休むとようやく起き上がることが出来て…
立ち上がっても地面に足がついてる感覚が鈍くて、自分でも分かるくらいフラフラしながらトイレに行った。
そこで、手洗い場の鏡を見て、あることに気が付いた。
…うわっ…なにこれ…
鏡に映った自分の首にびっしり皮疹が出てた。
慌てて服の中を確認したら、胸からお腹にかけても赤いぶつぶつだらけ😱
…まじか…
看護師さんに伝えるとすぐに先生に連絡してくれて、先生ここで再々登場👨⚕️
「あーほんとだね…なんでだろうね、胸の辺りとかお腹も見せてくれる?」
「…え…」
…やばい……
「……ワンピだもん…」
ほんっとごめんなさい…
着替えるのも一苦労でワンピで来たけど、さすがにワンピを胸まで捲り上げるのは、はずすぎる…😱💦
先生が男性だからとかそういうことじゃなくて、たとえ女医さんでも看護師さんでも、はずすぎて無理すぎて出来ない…。
けど、先生はめっちゃきょとんとしてて…
「ん?お腹のあたりとか出てない?」
…だよね😭
皮疹出たって呼びつけといて見せないとかまじ意味分かんなすぎだよね…
「出てるんですけど…」
ほんとごめんなさい…
ほんとにほんっとにごめんなさい…
…だって今日…
「……ワンピだもん…」
すると先生はようやく察してくれたっぽくて急に笑い出して、
「足は?笑😂」
捲り上げなくても平気な足には皮疹が出てないことを確認して、襟元から見える範囲で皮疹を見て…
先生からワンピ禁止令が出された
…当たり前です…ほんとに…
なんで今日に限って皮疹なんか出てくんだよー😭
やる気ないかんじでほんとごめんなさい…ってかんじだった。
結局原因は分からず、アレルギー止めを飲むことに。
「今日帰れる…?薬局も今日じゃなくて明日行ったら?今日はもう抗がん剤も休んでいいから。もしまた麻薬が効きすぎたらいつでも救急外来に来てくれていいので」
それから少し休ませてもらってフラフラな足取りでなんとか処置室を出た。
気づけば処置室に入ってから4時間経ってた。
タクシーが全然つかまらなくて、諦めて駅まで歩いて行くことを決めたけど、首は自分じゃ上手く支えられなくてぐらんぐらんだし、足が地面につく感覚は鈍いまま…。
まだ点滅してない青信号でも、もうすぐ点滅するかもと思ったら今日は渡り切れる自信がなかった。
点滅してない青信号を待ってて変な人だと思われただろうな。
病院の最寄りの駅まで15分の道のりに25分もかかった。
そこからは母が電車で迎えに来てくれて支えてもらいながらゆっくり家に帰った。