2023.7/16
タシグナ50mg 46日目



虚無感



3日前に白血病の悪化が分かってからずっとこれがまとわりついて離れない。



抗がん剤が中止になって、せっかく副作用が軽くなって、ちょっとずつベッドから離れて生活出来るようになってきたのに。




次はまたアイクルシグ…?




もう頑張ったって無意味なんじゃない…?




頑張って報われる人もいれば報われない人もいる。



わたしはこれまでだって、これから先も報われないんじゃない…?




今までみたいに無理に前を向こうとか、もう思わない。




自分を鼓舞したり、


明るい未来を想像したり、


それって意味があるのかなって思うようになった。





今日はたくさん泣いた。




泣いたら、ダラダラ引きずってるこの気持ちをリセット出来ると思った。




やりきれない…



もういいよ…



一体こんなのがいつまで続くの…



もう十分なんだよ…





そう思ったとたん泣けてきて、



泣くのを我慢するのをやめた。




涙が止まらなくて、子どもみたいに泣いた。





それでも、しばらく泣いて、思った。




過去を振り返るのはもうやめよう…。



がんになった事実も、


抗がん剤がどれも不耐容な事実も、


悪化してしまった事実も、


変わらないんだし。




未来をあれこれ心配するのもやめよう…。




つい不安になっちゃうけど、


どんなに心配したって未来なんか誰も知ることは出来ないんだから。





だから、今のこの一日一日を大事に、大切に生きようと思った。



 
出来る時に出来る精一杯のこと、やりたいことをして、


後悔ないように毎日を生きることが大切だってわかった。




どうなるか分からない未来のことをあれこれ心配する時間があるくらいなら、今を楽しく過ごすための工夫にその時間を使ったほうがいいってわかったんだ。




今まで落ち込むことがあるたびに、そうすることが一番だって頭では分かってはいたけど、


それよりもつらさや悲しさ、やるせなさが先行して、毎回落ち込むことにたくさんの時間と労力を使ってきた。




やっと、頭で理解するだけじゃなくて腹に落ちたんだ。




これからはうまくいくことの連続であってほしいな…。



やっぱり、どうしてもそう願っちゃうけど…それでも、たとえそうならなくても未来を心配をしないで。




今、不安や心配で押し潰されるより、


穏やかで、幸せで、楽しい方がずっといい。

 



たくさん泣いても、その後にそう思えたらそれでいい。





心が限界を迎えないように、自分で工夫しないと。



身体の限界は先生がきっとなんとかしてくれるから。




後悔のない “今日” にするためにまずは一日一日を一生懸命生きること。




そしたら、ワンチャン未来が変わってくるかもしれないし、そんなことで変わってくれなくても、わたしの気持ちの持ち用や受け止め方はきっと今までとはどこか変わってくるはずだから。




何気ない毎日がこんなにもありがたくて、儚くて、貴重で、大切なものだってわかった気になってただけだった。



こんなにもちゃんと向き合ったのは初めてだった。




大丈夫。




普通に生きてたら、こんな何気ないすごいことに多分絶対気付いてない。




だから、もうこれくらいなんてことないって思えてきた。