2023.6/15
タシグナ50mg 14日目



今日は診察の日病院



朝からひどい吐き気で、待合で待ってると先生が大丈夫?って声をかけてくれて、そのまま処置室で点滴してもらった。


まともに食事も摂れてなかったから、栄養の点滴も一緒に。



血液検査の結果を見てタシグナ継続を悩み出した先生に、なんとか食い下がって、粘って、それならもう少しこのまま頑張ってみようということになった。




「来週もこの調子ならまた点滴をしましょう。吐き気止めのゼリー(グラニセトロン)は飲んでる?」




気持ち悪くなったら飲んでるって答えたら、あれは予防に使うからタシグナ飲む前に飲まないと!って言われたんだけど…


先生、気持ち悪くなったら飲んでって前言ったじゃん。



なんか前もこんなことあったな…笑真顔




「次からはタシグナ飲む30分前に吐き気止め飲んで、また夕方にも吐き気止め飲むようにしてね。この作戦で行こう!」




先生考案の『吐き気止めダブル作戦』を、2日間タシグナを休んでフラッシュアウトさせてから始めることに。




そして、前に薬剤師さんが教えてくれた、『薬を分解する肝臓の酵素が欠損してるか遺伝子変異を起こしてるからどの抗がん剤も不耐容なんじゃないか』って話を先生にしてみたら…


そうだと思うってサラッと言われた。




「だから本来よりも何倍も強く効いてるんだろうね。でも、これ以上少ない製剤がないから…」




やっぱそうなんだって原因が分かって嬉しくもあり、でもやっぱり複雑な気持ちだった。



だって今後わたしはそれで治療出来るの…?



IS値(白血病細胞の値)もタシグナ150mgを1ヶ月続けて0.008まで下がったけど、休薬して0.02まで上がってたらしい。




「やっぱり何かしら治療してないと上がっちゃうからね。それとね…」






先生がそう切り出した雰囲気で、なんかよくない話だって察した。




「弟さんとHLA(白血球の型)合ってなかったんですよ…」




うそ…って言葉に出てた。



そっちの方がショックだった。




幸い、よくある型だったから骨髄バンクから探せると思うって帰り際に言われたけど、さすがにへこむな…。




HLAがマッチする確率は、骨髄バンクから探したら数千〜数万分の1。


兄弟なら4分の1。




いけるかもって思っちゃったよ…。




点滴のおかげでやっと吐き気が落ち着いたのに、身体も気持ちもすごく重かった。



大声で叫んだりしたらちょっとは楽になるのかなって一瞬よぎったりもしたけど、現実的にとてもそんな気持ちにはなれなかったし、重たい足を引きずって帰るのが精一杯でそんな気力もなかった。