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今日は弟が久しぶりに実家に帰ってきた。
なんか…またデカくなってた…笑
そのお腹は飲み過ぎなのよ、まじで…。
わたしもお酒好きだけどそんなに飲めないから、飲める人が羨ましいと思ってたけど、弟の変わり様見たらやっぱそんなことないかも…笑
弟は一番最初にわたしの最近の体調を聞いてくれたけど、いい報告なんて何もないんだよ…。
骨髄移植も視野に入ってきて、兄弟なら4分の1の確率でフルマッチするHLA(白血球の型)の話をした流れで、万が一の時はドナーになってもらえそうか聞いてみた。
色々な検査をしないとドナーになれるかはそもそも分からないけど、もちろんドナーになるためにはお酒もタバコも控えてもらわないといけなくなるわけで…。
「えー!お酒もだめなのー?!」
好きすぎて浴びるように飲んでる弟の反応は想像通りだった。
そしたら、隣にいた母が「タバコやめろ」「お酒やめろ」「痩せろ」ってすかさずフルコンボ援護射撃🔫
それに対して弟は、「痩せようと思ったら体重くらい秒で落とせる」ってなんかすごい羨ましいこと言いだして…。
母も弟も、そんな掛け合いを見てたわたしもみんな笑ってたけど、弟が笑いながら言ってるのは本当はちょっと断りづらいからなんじゃないかって思えた。
今、自分が闘病しなきゃいけなくなって、20代で好きなことや楽しいことがなんでも出来てたはずの時間がどれほど貴重かよく分かる…。
健康でいてはほしいけど、20代前半の大切な時間を、それも好きなことを、姉のわたしが原因で色々と我慢させてしまうのはどうしても違う気がしてならなかったから、だめでも全然大丈夫だって伝えた。
「骨髄バンクからでも探せるみたいだし!それで姉弟の仲が悪くなるとか、責めたりとか、絶対にないから」
弟は、うーん…って言いながらスマホをいじってて、正直、困らせちゃってるなと思った。
けど、その直後…
「ドナー?えーーー…いいよ?!✨」
…すんごいドヤ顔だった。
痩せたら彼女に惚れ直されるかもね、なんて冗談で言ってみたら、「彼女は今のままでいいって言ってる」ってこれまたドヤ顔キメてきたけど…
ごめん…それだけはないと思う
痩せてた頃はそれなりにかっこよかったんだから…ってのは言わなかったけど…笑
「もし姉ちゃんが移植するってなったら最初からそのつもりだったし。別にドナーくらいいいよ全然。それくらいしか俺に出来ることないし…」
平然とそう言ってくれる弟には本当に感謝しかなかった。
弟を玄関まで見送った後、部屋に戻ったら机の上にタバコが置いてあった。
いつも忘れて帰ることなんて絶対ないのに、それが置き忘れたんじゃなくて置いて帰ったと分かって、本当にありがたくて涙が出た。
ありがとう、本当に…。
ほんとにごめんね…。