2023.2/17
グリベック休薬2日目
昨日の診察で最後の頼みの綱であるグリベック(抗がん剤)が中止になった。
昨日まで憂鬱でしかなかったタシグナの服用時間には、今は心からほっとしてる自分がいる。
治療手段がなくなったってことなのに…。
そう考えるとすごく不安で怖いけど、地獄のような痛みから解放されることがわかって、純粋に嬉しいって気持ちが抑えられない。
でもまだたった一日じゃ抗がん剤は体の中に残ってて、今日もあちこちの骨や関節が痛いのは変わらなかった。
それでも痛さはちょっとマシ。
それに、終わりが分かるから耐えられる。
昨日、先生に「この休薬中は心残りがないように羽伸ばしてください」って言われたことが時間とともにじわじわきてる。
やっぱり移植の可能性が高いってことなのかな…。
今まで変薬する度に休薬は何回もしてきたけど、あんなふうに言われたのは初めてだった。
もう後がないと思ってたから、もう一度タシグナ(抗がん剤)を使うことが決まって首の皮一枚繋がった気分。
けど、あの時も普通の日常生活とは程遠い生活だった…。
抗がん剤と一緒に副作用を抑える薬をいくつか飲みながらでも今度こそ続けていけたらいいけど、奇跡的に断薬出来るとしてもわたしの場合、それは最短で2年半後…。
断薬が無理なら一生続くわけで…
そうなったら、本当に生きた心地がしないな…。
どうしてわたしだけ違うんだろう…。
同じ慢性骨髄性白血病慢性期のほとんどの人が6種類もある抗がん剤のどれかで治療出来て、働けて、日常生活がなんら送れてるらしいのに、どうしてわたしにはそれが出来ないんだろう…。
おかしいよ…こんなの…。
分かってくれる人は誰もいない…。
孤独と猜疑心でおかしくなりそうだよ…。
わたしは珍しいケースなのかもしれないけど、抗がん剤で治療継続していくことに可能性を見出すより、移植して完治することに可能性と希望を持った方がいいんじゃないかってそんな考えまで過ぎるようになっちゃったよ…。
再挑戦してもやっぱりタシグナも厳しくて『骨髄移植しかない』ってなったら、その時はそれこそ落ち込みそうだから…前もってそんな考えもよぎってるくらいの方がちょうどいいのかな…。
こんなふうに考えなきゃいけないところまで来てしまったことも、ほんと意味わかんない…。
もう意味分かんないよ…。
現実問題、少量の抗がん剤ですら体が持ち堪えられてないんだから、移植する上で造血幹細胞を全部死滅させるほどの大量の抗がん剤に身体が耐えられないかもしれないって先生に言われたことも頭から離れない。
移植も出来ないのかな…。
…色々時間をかけて先のことを考えたって何が正しいのかもう分からないな…。
でもひとつ言えることは、もしまた中止になっちゃっても正直後悔がないってこと。
今度こそ副作用をうまくコントロール出来て普通に働けるようになれたらこんなに嬉しいことはないけど、そうならなかった時を考えても、6種類の抗がん剤治療をしてきた中でどこをどう後悔したらいいのか分からない。
それくらい必死にやってきた。
もっと頑張ればよかった、もっとああしてればよかった、なんて後悔は何一つない。
十分頑張ったって言える。
唯一、後悔することって言えば、そもそもこんな厄介な病気になっちゃったことくらいで、そんなこと言い出してももう仕方のないことだし…。
あまりにも具合が悪くて日記を書くことが出来なかった日もたくさんあったけど、慣れない日記を始めてちゃんと継続もしてこれた。
もし万が一、最終手段の骨髄移植をすることになったとしても、その時のわたしが「今までよく頑張った 」そう言い切って、覚悟決めて臨めるように、休薬中の2週間は今しか出来ないことを精一杯やろう。
おいしいもの食べて、会いたい人に会って、旅行に行く!
それで最後にもう一度、タシグナを頑張る。