2023.1/5
アイクルシグ休薬7日目



今日は休薬後の診察の日病院



血液検査の結果を見た先生から、良くも悪くも白血病細胞は変わりないって言われた。



まぁ悪くなってないならよかった。




あと残ってる抗がん剤は2種類、『グリベック』と『ボシュリフ』。



どっちを試そうか先生は悩んでるみたいだった。




グリベックにしてもボシュリフにしてもまずは一番少ない量から始めることに変わりはないみたいだけど。



結果、わたしの年齢を考慮して今後断薬できる可能性のあるボシュリフをまずは試してみることになった



でも正直、断薬なんてもうそんな贅沢は言わない。


普通に抗がん剤の治療を続けられて、仕事が出来るくらい身体が動いたらもうそれでいい。


今のわたしにはそう思うことすらも贅沢なのかもしれないけど…笑




そして、前回の診察で出た移植の話で、移植は完治が目指せるのになんでこんなにいくつも抗がん剤を試す必要があるのか、もちろんリスクがあるんだろうけど、実際どんなリスクがあるのか先生に聞いてみた。



どうやら6割くらいの人は移植がうまく成功するみたいだけど、3割くらいの人は合併症で皮膚の状態が変わったり、げっそり痩せたり、他の臓器の機能が落ちたり、そのせいで入退院を繰り返したり…


とても働けない状態になってしまうらしい。



しかもそれが一生続くってことだった。



もちろんドナーと白血球の型が合うかなど色んな状況によっても変わってくるみたいだけど…。




今後の治療方針について聞くと、副作用を抑える薬を飲みながら抗がん剤を続けていくことは本来あまりないことみたいで、まずは他に薬を飲まずに続けていける抗がん剤を見つけることが先決だとのこと。




「あなたの場合、通常より少ない量で既に色んな副作用が出てしまっているから、前回のアイクルシグなんて3分の1ですからね。6種類もあるんだからどれか使えるものがあるはずだよ」




そう言われたけども…


もうあと2個しかないけども!!!

 


抗がん剤を変えるたびに挟む休薬の間に悪くなることはないとは言い切れないけど、ちゃんと数値を見てくれてるから大丈夫みたい。




「正直、5種類も試した患者さんは20年やってて初めてです」




そう言われると…やっぱりわたしはこの先どうなるんだろうって思った。



新しく始める抗がん剤のボシュリフは、とくに下痢の副作用が出やすいらしい。



本来は5錠飲むところ1錠から始めるけど、もし下痢や痛み、吐き気などの症状が出てきて我慢できなかったら無理して飲まなくていいって言われた。




帰り道、とりあえず一つため息をついたけど、先のことをあれこれ考えても心配してももう仕方ないって思えるようになった。



ため息はつきたくなるけど、正直治療に対してあれこれ色んな期待をしなくなってから精神的にすごく楽になった気がする。



ほぼ  無  に近い。



いい感情も悪い感情も何も沸き起こってこない。



抗がん剤を試すのはもう5度目だから、たとえ今回のボシュリフもダメだったとしても多分そこまで落ち込んだりしないような気がする。



なんとかなるって気持ちが強くて、うまく言えないけど、なんだか少し自分事として捉えられてないというか…現実逃避してるような…それともちょっと違うんだけど…、なんとかなるって思いが心の中心にある。


そして、それが今わたしが治療と向き合う心を必死に支えてくれてるような気がする。



今まで使ったことのない抗がん剤を目の前にするとやっぱり未知の副作用に構えちゃって、それにまた副作用の日々が戻ってくると思うとかなり萎えるけど…きっと大丈夫。



なんとかなる。