⚠️読んで不快に思う方がいるかもしれません。
かなりブラックです。
温かい目で読んで頂けると嬉しいです。
2022.9/4
タシグナ16日目(600mg開始2日目)
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しばらく母が体調を崩してたから、詳しく検査をしてもらって2週間たった。
その検査の中にがんの検査もあった。
結果を待つ2週間は、わたしなりにもたくさん調べて励まして元気付けることに必死だった。
自分の経験上、すごく不安な気持ちが痛いほどわかったから。
ここ2ヶ月の間でわたしが掛けたたくさんの心配やストレスが原因なんじゃないかって思った。
実際、わたしの白血病が発覚してから生活はガラッと変わったし、わたしが治療を辞めると言って、散々ストレスを掛けたことは間違いなかったから。
でも、もし万が一良くない結果だったとしても、わたしは先に治療を受けてるんだし、お母さんの気持ち一番に分かってあげられる。
一人で乗り越えるのが大変な時もお互い支えあって乗り越えていけるんじゃないかと思った。
だから、どっちに転がっても大丈夫だよって励まして元気付けることだけ考えてた。
「きっと、あやも結果が出るまでの間、こんな気持ちだったんだね…。和歌山で一人で耐えてたんだね…」
そう言われた。
検査の結果は、幸い大事に至らなかった。
原因不明らしいから多分本当にストレスだ。
申し訳ないのと、大事に至らなくてよかったねって意味で、付き添った病院の帰りに母が飲んでみたいって言った葡萄酒を買って帰った。
父も結果にほっとして、「お祝いに今度飯食いに行くか!」って言った。
ひとこと、「これでがん保険の金、降りねえな」なんて、そんなこと聞きたくなかったけど。
数日たって、お祝いの食事に行く予定の日。
朝から父の機嫌がものすごく悪くて、母に「しんどい」「めんどくせえ」「そんなのいつだっていいだろ」って言ったみたいで結局行かなくなった。
母もそのことに怒ってショックを受けてた。
なんでか分からないけど母に当たり散らされるし、わたしも正直気分が悪かった。
けど、それでも楽しみにしてたからそんな母が可哀想に思えた。
「あの人にとっては家族なんて所詮どうでもいいの!」って母は言った。
20年以上、家族に散々暴力をふるって、毎日毎日地獄のような日々だったのは事実だから、父が家族を大事にしたり、想って何かするはずはなかったし、母が言ったこともあながち間違いでもなかった。
でも、その後…
「がんじゃなかったって褒めてくれないんだよ?!お祝いしてくれないんだよ?!ひどくない?!」
母はわたしに訴えてきた。
気持ちは分かるけど…それわたしに言うかな。
わたしだってなりたかったわけじゃないよ。
母の言葉を聞いて、一瞬訳が分からなかった。
残念というか…怒りも通り越してただただ呆れた。
どんな神経してるんだろうって不思議だった。
お祝いって…何もなかったわけじゃないじゃん。
わたしがあげた葡萄酒だけじゃ不満なのかな。
わたしがこの前、血液学的寛解(治療の第一ステップ)を達成したときだって、お祝いしようなんてそんな言葉、家族の中で1ミリも出なかったのに…。
よっぽど興味ないのかな。
それでもひどいなんてわたしは思わなかったよ。
そもそもそんなこと期待してすらないから母に言われるまでそんな考えすら起きなかったよ。
母の言葉を聞いて、ただ自分が惨めで情けなくて、そんなことを平気で言える母がただ残念だった。
それでもう必死になって慰めたり元気付けたりする自分がバカバカしくなった。
だからもう勝手に悲劇に浸ってて。
泣きたいなら泣いたらいいし、怒りたいなら怒ったらいい。
そしたら少しはスッキリするし。
それでちょっとは冷静になるでしょ。
こっちだってもう疲れたよ。
ほとほとうんざりだよ。
だから、あとで言ってやる。
つらいのはよくわかるけど、少しは周りも見なよって。