2022.7/11
スプリセル(100mg) 7日目



今日は診察の日病院



診察までの間も副作用で体調は最悪…



でも、1週間キツい副作用に耐えたからきっと数値は良くなってるはず。


それに、今の状態を伝えたら抗がん剤の量減らしてくれるか、変えてもらえるかもしれないってずっと考えてた。





呼ばれて診察室に入る。



モニターに映る血液検査結果は…





悪くなってた。





え…なんで…?



なんで悪くなってるの?




副作用の状態をうまく説明出来なかった時のために薬剤師さんが事前に書いて送ってくれたFAXを先生は読んでる。




「薬剤師さんになんて言ったの?まだ1週間だからこのまま頑張ろう」




そう言われて…変薬したり減薬したりしてくれないの?って疑問が真っ先に頭に浮かんだけど、それよりも何よりも…




「…なんで数値が悪くなってるんですか…?」



「1週間じゃ変わらないよ」




サラッと言われた。



明日からもずっとこのままなの…?



無理だよ…そんなの…耐えられないよ…。



でも、先生はいいお薬だからもう少しこのスプリセル(抗がん剤)で癌細胞を叩きたいって言った。


最低でも3ヶ月は続けるって…。




撃沈だった…。




3ヶ月も…?




すっかり良くなってるもんだと思ってた…。



正常値にはいかなくてもちょっとくらいは良くなってると思ってた。




最悪…。




試験勉強頑張って手応えもあったのに赤点取ったみたいな気分。




来週の月曜日は祝日だから最低でもあと2週間ずっとこのままなの…?



…無理だよ…。



次の診察までにもし体調が悪くなれば、常に血液内科の医師はいるからいつでも来てと言われた。



お先真っ暗な気分。



全く効かない吐き気止めを変えてもらって、頭痛薬と胃薬と湿布が追加されて診察が終わった。






薬局で薬を待ってると先日、心配して電話をくれた薬剤師さんが来てくれた。





「薬変えてもいいんじゃないかなと思ったんやけどね…やっぱり先生は厳しいね」




本当に厳しいよ…。



そしたら、隣にいた母が急に泣き出してビビった




「この1週間頑張ったから良くなってると思ってたんです…。この子も私に気を遣って何も言わないんです。でも、だから痛い痛いって言ったらさすることしか出来なくて、それも気休めで…」

 


ほぼ号泣してる…。



お母さん…泣きたいのはこっちだよ。



恥ずかしいよ、やめてよ…。




「お母さんに甘えなあかんで。こんな時くらいしか甘えれやんやろ。お母さんもつらいよね、病気になったってだけで代わってあげたいもんね。長く付き合っていく病気やから気長にね、大丈夫、良くなるよ」




こんなに親切な薬剤師さんに初めて出会った。



診察でのダメージが大きすぎて、身体も心も疲れきって、1秒でも早く帰りたかった…。



医療費の限度額が適応されてるのかな、まだ認定証は届いてないけど薬代は想像していたよりずっと安かった。




今日は良い結果を聞いて、前に職場の先輩からもらったスタバのカードで大好きなエスプレッソアフォガードフラペチーノ飲も!って、診察室に入るまでは思ってたんだけどなぁ…。



そんな気分じゃなかったし、そんな元気もなかった。



だからそのままタクシーで帰った。







家に着いたらベッドに倒れ込んでそのまま動けなくなった。



…良くなってると思ってた…。



気付いたら、もう頑張れないって言いながら涙が止まらなかった。



病気になったことを受け入れられなくてずっと夢だってどこかで信じてる自分がいた。


キツい副作用があってもそれでも白血病になった実感は持てなくて、風邪をこじらせたくらいに思ってた…思おうと必死だった。



でもわたしが闘ってるのは風邪レベルでは到底なかったし、かなりの強敵だと思い知らされた。



現実逃避してた自分に現実が突きつけられて、奈落の底につき落とされたみたい。



今はそこから這い上がる元気も気力もない。



「それでもいい、あしたまた薬飲もう」って母に言われた。




もうやめたい…。



元気な時に戻りたい…。



なんでこんなことになっちゃったんだろう…。



考えても考えてもわからない。




抗がん剤を飲まなきゃ死ぬ。


飲んでも死ぬほどツラい副作用に耐えなきゃいけない。



八方塞がりだ。




しばらく泣いた。



そうしたら、ちょっとだけすっきりした。




ブログを始めてみようと思った。



同世代の人の経験談をなかなか知ることができなかったから。



色々探したら見つかるのかもしれないけど、わたしはあまり見つけられなかった。



だからいつか自分みたいな人がいたら少しでも安心出来るように。




病気を宣告されて落ち込んでいる人


副作用に苦しんでいる人


将来が見えなくて絶望している人



いつかそんな人が自分の経験を通して希望を持ってくれたり安心してもらえたら嬉しい。




わたしは癌になんか負けない。