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貫井徳郎の「悪の芽」を読みました。 



「順風満帆なエリート人生を送っていた主人公は小学校時代にいじめに加担していた。そのときにいじめていた同級生が大量殺人を犯したというニュースを聞いて動揺する。その殺人に過去のいじめが関係しているか、同級生の人生や殺人の動機を調べる」


といったストーリーです。


うん……辛い話。

何が辛いかって??



いじめられた人は、その後世の中に出ていけず、がんばっても報われず最終的には大量殺人犯になるのに…

いじめた人たちは、仕事も成功していて、幸せな結婚もして、かわいい子どもたちに囲まれた幸せな人生を送っているというところよ💢



このいじめっ子たちに天罰が下るストーリーを期待していましたが、全くそうでもなく

最後まで「俺たちは愛する家族に恵まれてハッピー」みたいな終わり方💢



スッキリしないえーん



でも現実はそうだよね。

小、中学校の同級生でとんでもないいじめっ子(いじめっ子というかわいい言い方では表せないくらいの悪女!)がいて、

みんな「いつかあんな女には天罰が下るよ」と言っていましたが、

その子は現在は玉の輿に乗って、子どもにも恵まれてセレブマダムだし。全く天罰なんか下っていないし(´▽`)



自己中で嫌われていた大学の同級生も…

「あの子が通用するのは学生時代だけ。社会に出てからはきっと苦労するよ」と言われてはいましたが、

親のコネで難なく安定した会社に就職して、そこで見つけたエリート男性と20代前半で結婚して、出産して、幸せに暮らしているらしいし(´▽`)



(人伝に聞いただけなので実際に幸せかはわからないけど)


因果応報なんてないんです。

悪い奴とか嫌な奴ほど幸せになるのが世の中なんです。


あー、不条理だわ❗