また映画の感想になります。
たった今「恋文日和」を見終えました。
これは短編集になっていて、それぞれ「恋文」にまつわるエピソードが綴られているんですが、タイトルが何だかいいなぁって思って手に取ったら弓削智久さんが出てたので、内容にも惹かれ借りてみました。
どの話もちょっと泣けたり、女の子の気持ちも分かるしで楽しめましたが、私は弓削さんが出てる話が一番好きでした。
こんな出逢い方しちゃったら生涯共に出来る!ってぐらい素敵でした(笑)
全身にタトゥーを入れた厳ついクラスメイトの男子が書いたラブレターを偶然拾って、それがその厳つい外見からは想像もつかない程純粋な内容で、それに心を動かされた女の子が、匿名で自分宛ではないそれに返事をしたことから文通するようになったんですが、素敵じゃないですか?
現実にはなかなか有り得ないけど、だからこそちょっと夢があって憧れてしまいます★
あと、ラストシーンで屋上から紙飛行機をいっぱい投げるのはちょっとした夢ですね!
後片付け大変だけど、何かいい。
学校の屋上って、本当に憧れます。
「屋上」って場所が好きなんだろうな。
でも、誰にでも開放されてるんじゃなく、こっそり自分だけの楽しみにするっていうのがいいんだ。
独り占めしたい(笑)
ドラマはともかく、映画では滅多にラブストーリーは見ないし、感情移入することすら殆どなく、観ていても結構冷静な自分が居て、イマイチ楽しめないってことが多いんですが、この作品は良かった!
心が温まる。
大倉孝二さんも素敵でした。
何よりそれぞれ恋に頑張る人達の純粋さや直向さ、そういうものが凄く伝わってきて、微笑ましかったです。
恋っていいもんだなぁって久々に思いました(笑)
私は、いつからだったか、好きな人が出来るとALLINEEDの「LINK」が頭の中で流れたり、気付けば口ずさんでいたり、無性に聞きたくなったりして、それが恋をした時のサインにもなってるんですが…久しくどれもないなぁ…(汗)
映画の中でも言ってたけど、世の男女は日常の中で埋められない心の隙間を恋愛とかで埋めたりしてるんだろうけど…恋愛してない人は何で埋めてるんだろう?
私がそれが音楽だったり、今みたいに映画を観ることだったり、買い物とか、誰かと会うとか、そういうもんだったりするんですが、それだけで全てが埋まるはずもなく、隙間を見て見ぬ振りをしてやり過ごしている。
素敵な恋愛したいもんですね★
若い男子にキャッキャするだけじゃ、女が廃りますな(汗)
良い感じのエッセンスにはなってますがね(笑)
さて、あともう一本「世界はときどき美しい」という作品も観ました。
これも短編集になっていて、映画なんだろうけど、まるでドキュメントみたいな映像もあったり、作中に出てくる写真の一枚一枚にこだわりが見られたのと、色が綺麗という印象でした。
松田美由紀と松田龍平の親子が出ているんですが、共演というわけではなく、それぞれ別のストーリーに出演していて、それぞれが良い味を出していました。
「面白い」と表現するほど引き込まれる内容ではなかったけど、それぞれのごく当たり前な日常の中に存在する小さな「幸せ」が其処には在りました。
それが私は好きです。
「世界はときどき美しい」っていうタイトルも何だか納得です。
それは大きな世界ではなく、自分が存在するちっぽけな世界の話で、ちっぽけなんだけど、見慣れてるんだけど、だからこそ「ときどき」美しく感じるっていう。
見逃しがちな「それ」をちゃんと感じられる人間で居たいと思いました。
さて、あと一本観たら寝ます。