恋愛の古傷

私には唯一自分から好きになった人で

そしてその出会いは成就しなかった。

伊藤英明さんをちょっと猿にしたみたいな

好きな人はそういう顔好きだよね、な人。

長身で多少身体も鍛えてて格好良かった。

かれこれ２０年くらい前の話。

人見知りな子と２人でビリヤード場にいた。

キューを引いた時「ヒャー！！」って

ダサい声が聞こえたと同時に人見知りな子が

笑い出した。

その子がチラチラ見てる方を見てると男性が

２人いて、１人がおしりを抑えていた(笑)

私の引いたキューがまんまと股の間を通過

したらしい。

そんな事ある！？

何度も謝ってその場は丸くおさまった。

その後すぐ近くの居酒屋に行ったら後から

その男性２人もきた。

私はその被害者(笑)の男性に一目惚れみたいな

感覚になったから、しれっとその人見知りな子

にそんなような話をした。

数分後、小さな紙に何か書いて席を離れた。

何しに行ったのか聞いたらその子

「シリウスの連絡先書いて渡した！！」って。

びっくりでしょ。

それから暫くして、男性２人がうちらの席

来て、まだ時間あるなら飲み直そうって。

人見知りちゃんは途中で帰宅して私はそこで

朝を迎えた。

それから定期的に会うようになって飲み会も

するようになったんだけど。

まぁ結果だけ言えばうまくいかなかった。

そして地方から来ていた彼らは地元に帰る。

何となく心残りだったし前に進むために私は

その人の地元にアポなしで会いに行った。

いきなり連絡したら出て、居場所を言うと

会える事になった。

たくさんお喋りして、彼が寝たあと私は

黙って彼の家を出てそれでさよなら。

２０年以上経過して、ふと話題になって

名前検索したら当時就職した企業で営業部の

部長さんになって、功績が認められて表彰

されてる画像が出てきた。

えらいおっさんになっていた(笑)

猿が加速したというかね。

うん、付き合ってなくて良かったわ～と

思えました。