がん告知は突然に17~抗がん剤治療をどうする? | 恒吉彩矢子オフィシャルブログ「ときめき よろこび 宝さがし」

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不定期連載「がん告知は突然に」。
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がんの治療というのは、

「手術して、腫瘍を全部取り切れたら、それで終了」

私はそう思っていました。

けれどステージⅠで腫瘍が全て取れていても、
Ⅰaでなく、Ⅰb、Ⅰcだと、

「目に見えない細胞レベルのがん細胞」

が散っている可能性があり、
それを叩くため、抗がん剤治療を行うのが、
「標準治療」となっています。

でも、がんだったというだけでもショックで、
さらに「転移する可能性が高い」というだけで
健康なもう一つの卵巣と子宮も失って、
追い打ちをかけるように
イメージの悪い抗がん剤治療までしなければならない、
となったとき、私は思いっきり、

「受けるのはイヤだ~~~~~!!!!」

と思いました(笑)

それは、私の親戚で、副作用によって味覚を失ったり、
皮膚に湿疹ができるようになってしまったりと
苦しめられた人がいたこともあります。

抗がん剤が、がん組織だけでなく、健常な組織にも
影響を与えることも知っていました。

それに私の体には、すでに腫瘍がないので、
「がんが小さくなる」など、
目に見える効果を実感することはできません。

そもそも私の体には、もう腫瘍になりそうながん細胞は
ないかもしれないのです。

しかも私にあった「明細胞腺がん」というのは
抗がん剤が効きにくい種類のがんだというではありませんか。

「やらないよりはやったほうがいい」、
とは説明されたくらいでは、
やりたくない気持ちに変わりはありません。

手術後1か月から抗がん剤治療を始められると言われたものの、
私は考える猶予を3週間もらいました。

始めは、やらない方向で行こうと思っていたのです。

細胞レベルのがん細胞なんてないかもしれないのに、
体に負担がかかることをしたら、身体がかわいそう。

そもそも、がんを切ったけれど、
それは「がんもどき」であって、
切らなくてもよかったかもしれないのに。

それに、やってもやらなくても
再発する可能性があるのなら、
やらなくてもいいじゃない?

・・・そんな思いで
「これをやれば抗がん剤治療をしなくていいよ」と
言ってもらいたくて、
友人に勧められた東洋医学の先生を訪ねました。

すると、その先生が言ったのです。

「抗がん剤治療はね、決められたことをちゃんとするの。
しなくて、再発するかも思っていたら心配でしょ」

やっぱり、する方を勧められるのか~(>_<)

と、ガッカリしました(笑)。

私がガッカリしているので、
乳がんを抗がん剤治療を受けることなく克服した友人が、
断食療養などのいくつかの代替医療を提案してくれました。

けれどそれを聞いても、

「それをやれば、もう再発しないかもしれない!」

と感じるくらい、私が、
「これをやってみたい!」と思うものがなかったんですね。

それよりも、

「やらなくて再発したら後悔するでしょ」

という先生の言葉のほうが、私にはすとんときたのです。

また、手術前にたまたまあった高校の同窓会で、
何年ぶりかに再会した内科医の友人の、

「標準治療は、現時点での最良の治療法。
やっといて良かったとは思っても、
やって損したとは思わないと思うよ」

という言葉もすとんときました。

やらないでも、再発しないかもしれない。

でもやらないで、もし再発したら
「あの時やっておけば・・・(>_<)」と
後悔するかもしれない。

そもそも抗がん剤治療を受けても、
体に負担はあるけれど、数カ月で終わる。

抗がん剤治療を受けて、それ以降元気で
長生きしている人は何人もいる。

それに、治療を受けたのに再発したとしても
「やるべきことをやったのに、なったのなら仕方ない」と
あきらめがつくような気がしたのです。

また、医者の友人はこうも言っていました。

「過度の飲酒や喫煙があれば別だけれど、
再発するかどうかは、医者でも分からない。
何を食べたとか何を飲んだとかではなく、運でしかない」

医療の現場にいる人が、「運でしかない」と言うのが、
人体の不思議を物語っているように思えました。

確かに、暴飲暴食をしたって元気でいる人もいれば、
食べ物や生活にすごく気を付けていたって
がんになる人も再発する人もいる。

何かをやって、治る人もいれば、治らない人もいる。
奇跡が起こることもあるし、起こらないこともある。

もちろん、良い方向に近づけることはできるのでしょうが、
最終的にはケースバイケースで、分からないのです。

効くか効かないか、
どうなるかは「運」でしかないのだったら・・・

エビデンス(医学的根拠)が少ない療法に頼って
自分の運を試すよりは、

何十年もかけて何百人、何千人ものデータが蓄積されて
「現在最良」言われている治療法を受けて、
なおかつそれに補助で何かをやるというほうが、
私の中でしっくりき始めたのです。

とはいえ、医療に対して、疑問がないわけではありません。

「大した病気ではないのに
高い薬剤を使って医療業界が儲けようとしている」
とか聞いたりすると、その餌食になっちゃイカンと思ったり(笑)。

「抗がん剤治療なんて受けない方がいい」と言っている
医師のコラムを読んで、ううむと思ったり(笑)。

そんな時に、ふと思いついて図書館に行ってみたのです。

図書館は、本屋さんにはない、
ちょっと前に話題になった本が置いてあることがあります。

そこに、腫瘍内科医の勝俣範之さんの
『「抗がん剤は効かない」の罪』という本がありました。

勝俣医師のコラムは「ヨミドクター」でも
読むことができるのですが、
そこに、

「メディアは、今の医療は危ないとか
抗がん剤治療をせずに奇跡の回復とかいう
タイトルの方が注目されるので、そういう記事が多い」

というようなことが書いてありました。

確かに私にも、メディアの影響を受けて
「抗がん剤治療は怖い、自然療法で治す方がいい」
という考えがありました。

でも、今になって思えば、私が知っている、
がんを経験して元気になっている人のほとんどが、
病院で治療を受けているし、

抗がん剤治療も、
がんの部位や薬の種類にもよるのでしょうが、
思ったよりもずっと体に負担がなかったのです。

もちろん、抗がん剤治療をしない選択をすることもできます。

大腸がんを切った友人は、
私よりもステージが進行していましたが
副作用によってやりたい仕事ができなくなる
デメリットの方を重視し、抗がん剤治療を断りました。

それで今はビタミン療法などをやって、
再発もせず、元気に過ごしています。

私の体も、抗がん剤治療をしなくても
がんが再発しない可能性はあったでしょう。

でも私は、

「抗がん剤治療を逃げたから、もしかすると再発するかも」

と、今後の検査のたびにビクビクするより

「やるだけやっておいたから、あとはもう天に運に任せる!」

と思うほうが、心がラクだったのです。

中には、
「こうやっておけばよかったのに」
「抗がん剤治療なんて受けない方がよかったのに」と
言ってくださる方もいらっしゃいます。

でも、私にとって、色々な情報の中から、
自分の心に一番しっくり来たのが、

「抗がん剤治療を受けてみる」

でした。

ただ、主治医の先生から
「抗がん剤治療をするのが標準治療です」と言われ、
簡単な説明を受けただけでは、
なかなかその覚悟はできませんでした。

「やってもやらなくても再発する危険があるなら逃げたい」
としか思えませんでした。

でも薬剤師の先生から、
こんなたとえ話をしてもらったのです。

「あなたの体を畑だとすると、あなたの体に
タンポポという雑草(ガン)が生えたんです。

それを手術で根こそぎとったが今の状態。

けれど、目には見えないけれど、タンポポの綿毛が
どこかに散っているかもしれない。

それが一斉に芽生えて大きくなったら対処しきれないから、
そうなる前に土壌を消毒するのが抗がん剤治療なんですよ」

そう言われたときに、ようやくイメージができて、
「それならキレイにしたほうがいいか!」と、

抗がん剤治療を前向きに受け入れる覚悟と
「体内浄化スペシャルプログラム」という
発想ができたのです。

私も自分ががんになるまでは、
「がんは怖い」「抗がん剤治療は大変」
とステレオタイプに思っていましたが、

がんにも、進行の早いものもあれば遅いものもあり、
またステージや部位によって、
治るものも治らないものもさまざまなんですね。

だから、一概に怖いとも言えないし、
治療をやっても手遅れて体を弱めるだけ、
ということもあるのです。

もし、ご自身やご家族ががんになって、
手術、抗がん剤治療をする・・・となると、
メリット、デメリットを考え、
たくさん、たくさん迷われると思います。

未来は未知数だから、怖いです。

他の人や、パーセンテージはそうでも、
自分がどうなるかは、分かりません。

勧められた標準治療や代替療法が、
期待するように結果になるかもしれないし、
ならないかもしれません。

人の体は未知数です。

だからこそ唯一の正しい答えはないのではないかと思います。

でも、その中で少しでも後悔しないとしたら・・・

色々な人の話を聞いて、調べて、そのうえで、
<自分がしっくりきたものを>を選ぶこと。

<自分がこの時、これが最善だったと思ったのだから>

と決めたことをやることだと思うのです。

そうしたら、もし悪い方に転んでも
人を責めずに済むし、

「自分が決めたことなんだから」と
じたばたしない分
「ではこれからどうするか」に
エネルギーを注げるようにも思います。

自分の体がどうなるかは、分かりません。

だったら、
「自分自身が納得することをする」のが、
一番、自分の運を自分に良い方に動かせるのではないかと
私は思うのです。

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