【昨日の仕事コーデ】
【今日の仕事コーデ】
夫に「この世で一番しょうもない話」と言われる、
他人が見た夢の話。
昨夜見た夢が強烈だったので、
夫の反対を押し切り書きます。
私は職業柄、日陰の仕事が多いのですが、
プロの音楽家になるために頑張ってやってきた身としては、
拍手を浴びる仕事をしたいと思うのも正直なところです。
夢の中の私も、
そのことを夫に話していました。
夫は、
「じゃ、オケの人にそれ伝えとくわ。」
と言ってくれました。
そこで突然場面が変わりました。
目の前にはたくさんのお客さん。
なんと私は、
夫のオケの首席オーボエ奏者の位置に立っていました。
え? え ?
どういうこと?
アワアワしていると、
指揮者が出て来てお客さんからは拍手が沸き上がりました。
どうやらこれからコンサートが始まるようです。
1曲目はドヴォルザーク作曲・交響曲第9番『新世界より』第2楽章。
♪遠き~ 山に~ 日~は落~ちて~♪の歌にもなっている有名なメロディーです。
私はその有名なメロディーの演奏を担っているイングリッシュホルンを吹かないといけないようでした。
※注:イングリッシュホルンとはオーボエを少し大きくしたものです。金管楽器のホルンとは見た目も音色も全く違います。
どうしよう!!!
イングリッシュホルンなんて吹けない…。
そもそもイングリッシュホルンを持ってない。
そうだ!
日本から持ってきてる篳篥(ひちりき)で吹こう!
※注:日本からドイツに篳篥を持ってきているのは本当の話です。大学で雅楽の授業があり、その時に篳篥を習いました。海外生活で何かの時に役に立つかもと嫁入り道具の一つとして持ってきています。
イングリッシュホルンも篳篥も同じダブルリード楽器。
イングリッシュホルンと比べるとだいぶ小さいけれど、
これで吹くしかない!と決意し、
メロディーが始まる小節が来たところで、
えいっ!と吹き始めました。
ぷゃぁぁぁぁ~~~~
神社や神前結婚式で聴くあの音色!
出だしの一発目の音で何人かのお客さんが椅子から落ちてしまいました。
だってしょうがないじゃん、篳篥だし。
私はそのまま頑張って吹き続けました。
♪ミ~ソソ~ ミ~レド~ レ~ミソ~ミレ~
ミ~ソソ~ ミ~レド~ レーミーレ~~ドド~♪
ここまでなんとか吹いて、
そしてハッと気づきました。
ドレミファソの指使いはマスターしていたけれど、
それより上の音の指使いは分からない…。
ヤバい。
次に待ってるのは、
♪ラ~ドド~ シーソーラー ラードーシーソーラー♪
ドも含めソよりも高い音のオンパレード。
一か八かで吹くか?
いや、演奏会で、しかもこんな誰もが知ってるメロディーの音を外すわけにはいかない。
一瞬の判断で、
私の隣でオーボエを吹いていた台湾人のユリアン君(実在の人物)に、
「ごめん、後を頼む!」
と言い捨てその場からサっと去りました。
後からオーケストラの支配人からは怒りのメールが来るわ、
家に帰ってきた夫には「下手クソ!」と罵られるわで、
もうこの街にはいられないと思ったのでした。
といった内容の私の夢でした。
あぁもう、生きた心地がしませんでした。
朝起きてきた夫に夢の出来事を話すと、
夫は黙って聞いていました。
私が話し終わるやいなや、
夫は、
「今のこの朝の貴重な3分間を返してくれる?」
と言いました。
持ってもないイングリッシュホルンの仕事を私に振ってくるわ、
過ぎた3分間を返せと言うわ、
相変わらず嫌味な男だぜ!