【今日の仕事コーデ】

 
昨日のブログ記事に頂いたコメントで、
 
いつの間にか、
 
『重い女の歌大会』みたいになってたのがめちゃくちゃ楽しかったです。
 
私、皆さんのこと大好きだわ、ホント。
 
 
今日は先シーズンまで在籍していたバレリーナちゃんとお茶をしました。
 
彼女とは4年一緒に働いたけど、
 
2人だけで会ったのは実は初めて。
 
私が彼女を誘いました。
 
 
彼女は30歳になったばかりだけれど、
 
バレリーナとしてのキャリアを辞めて、
 
ピラティスの先生をしています。
 
現役の時から自分自身の引退後を見据えて、
 
既にピラティスのインストラクターの資格を取っていました。
 
正式に引退した後は、
 
さらに上のピラティス指導の試験を受け合格をしています。
 
 
スポーツ選手と一緒でバレエダンサーの選手寿命は長くありません。
 
ドイツではバレエダンサーの定年は40歳と言われています。
 
それ以降も踊りたくても保険の問題などがあり難しいと聞いたことがあります。
 
 
私の周りのバレエダンサーは40歳を前に引退する人がほとんどです。
 
今のバレエマスターのようにカンパニー内でそのままダンサーからバレエマスターになった人もいるけれど、
 
バレエ以外の職業に就く人も多くいます。
 
先述したバレリーナちゃんのようにピラティスの先生になった子もいれば、
 
ある男性ダンサーは引退後看護学校に行き、
 
看護師として現在はこの街の病院で働いています。
 
精神科医になりたいと大学に行った女の子もいます。
 
バレエの世界から離れずにバレエ教室の先生になった人も、
 
引退後まずはバレエ教育学を学びたいと大学に進学した人もいます。
 
 
高校を中退する形で日本からドイツに来た女の子は、
 
現役ダンサーとして働きつつドイツに居ながら将来のために大検を受けて高校卒業資格を得ました。
 
 
オーケストラ音楽家のように、
 
オーディションを合格し試用期間もクリア出来たら一生そこで働けるというわけにはバレエダンサーはいきません。
 
もちろんオーケストラ音楽家もバレエダンサーと同じく狭き門を潜って来た人達だけなのですが。
 
 
今日お茶した女の子も早い段階で先のことを考えていました。
 
私は彼女のバレエの大ファンだったので、
 
彼女が辞めたことが今でも残念で堪らないのですが、
 
野暮な質問ながら彼女に「なぜ辞めたの?」と聞いてみました。
 
「バレリーナとして幸せなこともあったけど、
 
悲しいことが多すぎた。
 
今は全てから解放されて私は自由なの。」
 
と彼女は答えました。
 
生き生きとして笑顔満開で話す彼女を見て、
 
彼女の新しい人生を幸せに送っているんだなぁと嬉しく思いました。
 
 
すごくしっかりしていて頭も賢くて、
 
竹を割ったようなサッパリした子で、
 
私とまるで正反対。
 
私の考えや話すことに対して、
 
気持ちいいくらいバッサバッサと斬っていきました。
 
一回り以上も下なのに正論過ぎて何も言い返せない(笑)。
 
でもそれが本当に新鮮で心地よくて。
 
2時間ほどですごく人生勉強しました、私。
 
この子とこれからもずっと繋がっていたいなぁと思った、幸せな時間でした。