病院の先生から出た言葉は
「心拍は確認できるね、赤ちゃんも元気だ」
前回の受診で見えたのは、胎嚢と微かな胎芽のみだったけど今回は心拍らしき動きが。
もうダメかもと思って病院に駆け込んだから、嬉しい成長を聞くことができて本当に安心しました。
診察台から椅子に戻ると先生が
「診断としては切迫流産だね」
と言ったのです。
え?、、?、
安心なんじゃないの、、?
切迫流産とは流産の可能性がある状態のこと。
出血した原因は内膜が剥がれて起きた出血で、このまま剥がされ続けると、一生懸命しがみついている赤ちゃんも、剥がされてしまうかもしれないとのこと。
そうそう、私は子宮筋腫もあって。
始めは2cmなかった筋腫もぐんぐん成長して、今では6cmが2つも。
出産には差し支えない位置にあるとは言うものの、筋腫が大きく内膜を剥がしている原因となってるかもしれないと言われました。
赤ちゃんは元気なのに、がんばってるのに流されてしまうかもしれないってこと、、!?
なんだかさっきの喜びから一転
天国から、地獄の気分でした。
ドクターは淡々と続けます
「ここは夜中の診療はやってないから、もし、夜中に何かあった時のために3日以内に夜間救急もやってる病院見つけて受診しておいて」
「紹介状書くから希望の病院ある?」
ぬおー!ちょっと!気持ちが全然追いつかないよ!!病院?夜間救急やってるところなんて知らないし助けてよう。。教えてよう。
そんな気持ちでした。
私「この病院の近くに住んでいるので新宿でご紹介頂ける病院はないでしょうか?」
ドクター「じゃあ病院名は記入しないでおくね、それでも大丈夫だから。」
教えてくれないんだ、、冷たいなあ、、
なんだかこういう時は必要以上に人の優しさに敏感になって悲しくなったのを覚えています。
仕事はどうしたらいいか相談したところ、
安静にしたからと言ってダメになってしまう赤ちゃんが絶対に助かる訳ではないから
ご自身の判断にお任せしますと言われました。
何とも曖昧な、、と思いましたが、
安静を命じて、もしらダメだった時問い詰められても責任取れないしってことだったんだなあと、今思えば。
だけどこの時はほんと冷たいんだなとしか思えなかったです。
外で待っていた婚約者にその事を伝えましたが、『切迫流産』という用語のパンチの強さと聞いたことのない用語ばかりで
「え?それはダメってこと?可能性って何?」と困惑していました。
最終的には、今できることは安静だけなのか。と納得していましたが。
夜間救急の病院を探しながら、歩いて家路に着いたのでした。