私が出産する予定の助産院では

どんなお産がしたいかの

「バースプラン」とは別に

 

「バースシナリオ」というのを

作ります。

 

「バースシナリオ」は

お産当日を想定して

時系列で書く台本

まさにシナリオのようなものです。

 

 

 

 

 

バースシナリオとは

 

自分のお産の台本を自分で作ること。

何時に陣痛が来て、

どうやって過ごすのか、

その時どんな気持ちでいるのか、

助産師さんにはどういて欲しいのか。

 

自分がどういうお産をしたいのかを

整理することで

あらかじめちぐはぐを解消できたり

脳が一度リハーサルできて

不安や怖さを減らす効果もあります。

 

 

 

例えば…

 

16:00 いつもと違うおなかの張り。

    痛みが強いような気がする。

   「きたきた、いいぞ」と思う。

 

18:00 10分間隔になってきた。

    呼吸法で痛みを逃す。

    初産だから時間がかかるし

    もう少しリラックスできる自宅で

    陣痛の間を過ごすことにする。

 

20:00 6~7分間隔になってきた。 

    産院に連絡してタクシーで向かう。

 

 

 

 

 

お産の経過を予習できる

 

時系列で具体的に

シミュレーションすることで、自分の

イメージが漠然としていることに

気付きます。

「そもそも本陣痛って

どのくらいの時間だっけ?」

「子宮口全開から生まれるまでって

どのくらい?」と自分が何も

分かっていないことに気付くので

あらためてお産の経過を

予習することができます。

 

 

 

 

パニックを回避できる

 

もちろんその通りには

いかないかもしれないけど

自分が経過を分かっていると

不安やパニックに陥る可能性を

回避することができます。

 

脳は一度イメージをすると

まるで一度経験したかのように

とらえる機能があり、臨場感をもって

シミュレーションしておくと

より不安も減るようです。

 

 

 

 

自分のしたいお産に立ち返れる

 

想定外のことが起きたとしても

バースシナリオを書いておくことで

「自分はどういうお産が

したかったんだっけ?」

という軸に戻ってくることができます。

 

地図がないと自分を見失っちゃうけど

ちゃんと地図があると

そこに向かっていくことができます。

 

 

 

 

旅行のプランニングと同じ

 

「どこに行くか分かりません」とか

「とりあえず京都に行く」とだけしか

決まっていない旅行よりも

「何時の新幹線の切符で

 お昼はどこで食べて、お寺に行って

 途中でスイーツも食べる」

とプランニングする旅行の方が

安心できるし、ワクワクするのと同じ。

元のプランがあれば変更や追加も可能。

食べたいものや過ごし方を

自分で決められる、という意識も大事。

 

 

 

大事なのは「その通りにいくこと」じゃない

 

バースシナリオを作るのは

その通りにいくかどうかではなく

「自分が主体的になっているか」

「自分がどうしたいか考えられてるか」

「自分がハンドルを握っているか」

という意識を持つため。

 

そうすることで

受け身になる怖さや

分からない怖さを感じるのではなく

自分主体で脳みそが働くそうです。

 

 

 

 

 

シナリオを書くだけじゃない

 

バースシナリオを書いたら

「書いて終わり」ではなく

それを叶えるためには何をしたらいいか

を考えるのが大事。

呼吸法の練習をしておこうとか

自分の食べたいおやつを用意しようとか

自分のプランを叶える準備を

実際にやってみること。

また、赤ちゃんと対面したシーンを

イメージしておくのも大事だそうです。

やはり1番大切なのはその場面だから。

私もワクワクしながら書こうと思います。