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ay's days

ay(あい)の、日々のかさね。
大切なものたち、素敵な出会い、周杰倫 Jay Chouのこと。

何年ぶりかのレミゼ!
どうしてこの舞台はこれほどまでに私の心を震わすんだろう。
まだ頭の中で「On my own」が流れている。

帰省中、娘は実家にいてもらって、一人で。
表情もよく見えるお席で
号泣したり笑ったり、やめてー…!と心で叫んだり。
展開はわかっているのに、高ぶる。
そして毎回感じることも違う。

5年前ロンドンで観て以来だから
日本公演はもっとブランクがあった。
私のレミゼ詣では、博多座の初演から始まった。
あの時は観終わっても鳥肌が収まらなかったっけ。

以前より、舞台装置が豪華になった。
演出もかなり変わっていて驚いた。
世界でも変わってるんだろうか。
新たに描かれた細かな部分もあった。
背景がCGでより具体的になっていた。

ただ、少しきれいになってしまった、とも思う。

装置が少ないと、想像力が働く。
人物に集中して観られる。
その足りない部分の粗さが
ざらっとした感触として残る。

ガブローシュが撃たれるシーン。
前は舞台前面で銃声と共に彼は倒れた。
子供が犠牲になるむごさと悲しさはぐさりと胸にささり、
CDを聞くだけでも胸が痛むようになった。
それが、見えない所で撃たれるようになっている。

バリケードの上で逆さまになって果てていたアンジョルラスは、
リヤカーの上だった。

悲惨な表現は、時に目を背けたくなる。
でも、だからこそ、
子供を、学生を犠牲にする戦いはしちゃいけないのだと強く思う。
そのざらっとしたリアリティは、残すべきなんじゃないかと思う。

時代や技術の変化と共に、演出はこれからも変わっていくんだろう。
それを見届けるのもまた楽しみだ。

新鮮な発見もあった。
上原理生ジャベールの獣感(ヴァンパイア感?)。
昆夏美エポニーヌのやさぐれ感。
すべての出演者がオーディションで決まるレミゼは、
個性の違いが新たな息吹となり、常に生まれていくんだろうなと思う。

この世のあらゆることが表現されている『レ・ミゼラブル』。
今回は
「命を大切にしなきゃ…!」と
バリケードの学生たちに涙ながらに心で叫ぶ私がいた。

博多座でまたレミゼに出会えて良かった。
営業担当をさせていただいてた印刷会社時代に
お世話になった方々も変わらずおられて、
懐かしく、「ただいま」という気分だった。
福岡に帰って来た、と思える場所。
ありがとう。