ジビエ。
漫画「おいしい関係」で知ってからずっと興味があった。
主人公の百恵は、野うさぎの料理を食べて
「聖体拝受みたいな感じ」と言う。
それがどんなものなのか、知りたいと思っていた。
食べてみたい!と思い立ったのは今年になってから。
そのときすでに時期はすぎていたのだけれど、
フランス料理店で働いていた同級生が「一緒に行こう!」と
言ってくれ、待ちに待った冬がやってきた。
お店は、薬院大通りの「ブラッスリー レキップ」。

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鴨やイノシシは食べたことがあるから、ちがうものがいい!
ワインは全然わかりません!
というわけで、メインだけを事前に決め、あとは友達におまかせ。
私はお店に向かうだけ(*^ ^*)
友達2人と一緒にお店へ入ると、ウッディで、まったく堅苦しさを感じない。
奥のワインセラー横の席に座り、
まずはシャンパンで乾杯。
フランスパンには、もちろんパテもついてきた。

前菜は、キッシュ・ゴルゴンゾーラのムース・ソーセージ。
ジビエを待つ間は、軽めの赤ワインに。

ブルゴーニュのピノ・ノアール(だそう)。

シャンピニオンのソテー。
フランスのきのこたち、香りがすごくいい!
日本にも、きっと香りのいいものがあるんだろうなあ。
次のワインは、ジビエ合わせて、友達が念入りにチョイス。

ニュイ・サンジョルジュ。(これは村の名前なんですね)
初めはとてもフルーティで、飲みやすい感じ。
これが、だんだん変わってくるからね~と言われて、ワクワクするo(*> <*)o
そして・・・ついに来たーーーっ!
お待ちかねのジビエ。山鳩!!!

チョコレート系、と友達が言うように、濃いソース!
つけ合わせには、カリフラワーのグラタン。
フィンガーボールが出てくる。
モモの部分は、やっぱり手で食べなくちゃね!というわけで、
みんなでガブリ!
かめばかむほど、味が出て来るーーー!
骨のまわりもしっかりいただく。
このかみきれない感じが、野生なんだろうなぁ~
肉はクセがない。
食感がなんとも不思議で、初めての感覚。
しばらく、食べるのに夢中になって、しばらく無言に(笑)
これがジビエなのね。
次のジビエは、青首鴨。
これも漫画で読んで、食べてみたいと思ってた。
まず、まるごと焼けたところで、鍋ごと見せに来てくれ、
これからさらに料理します、と伝えてくれる。
途中、ダンダンダンと調理場から音がきこえてきたとき、
「たぶんあれ、骨をくだいてソースを作ってるんよ」
と友達が教えてくれた。

来たよ来たよ来たよ!真鴨の胸肉!
ビジュアルは色気がないけど(笑)、この濃厚な感じ~!!
つけ合わせは、ワイルドライス。これも初めて食べた!
鴨は何度も食べたけど、食感がちがう気がする。
調理法のせいだけじゃないよね、きっと。
甘みがあって、外はきゅっとしまってるけど、中は柔らかい。
う~ん、深いね。
さらに、モモは、こんな風に。

けっこう食べて飲んでるけど、食べられちゃう!
ワインも、1杯ごとにずいぶん味が変わって、深ーい味になった。
ジビエの強さに負けない味。さすがワイン好きの友達2人。
最後のひとかけらまで、しっかり食べつくした。
漫画で主人公が「聖体拝受のよう」と言ったジビエを、味わった。
気がつけば、4時間が経過していた。
そしてふと気がついた。
なんだろう、この初めて感じる気持ち。
おいしい、楽しい、それだけではない。
ワインの酔いともまた違う。
それはたぶん、
食べること、時間のすごし方に対する価値観を
友達と共有できたことがうれしかったからだと、思う。
心の底から、体じゅうが、うれしいと言っていた。
そして改めて、「食べる」ことの力を知った。
生き物の命をいただく、ということ。
食べ物や飲み物に合わせて人と時間をすごす、という豊かさ。
忙しいとつい忘れがちなことだけれど、
毎日の食事の中で、ちょっと考えれば気づけるはずの、
大切なこと。
おいしいジビエとワインたちは、
心の奥深くまで、満たしてくれたのだった。
素敵な夜に、乾杯。