
今日は朝から福岡で仕事のため、
昨夜、前入りして実家へ。
待ちかまえるように、母は旬の野菜の料理を作ってくれていた。
衣かつぎ
ゴーヤと赤黄ピーマンの酢漬け
焼ナスとしめじの胡麻みそ和え
奇をてらったものは一つもないけど、
夏の訪れを感じさせてくれるものばかりだ。
小さい頃から、自然とこういう食卓だった。
ちゃんと「季節」というものを、
母は食で教えてくれていたのだと、改めて思った。
私の大好きなマンガ『おいしい関係』

新米シェフの百恵が、和食の大御所料理人とスーパーへ買い物に行って、
買う野菜の選び方を教えてもらうシーンがある。
その時の、百恵の一言。
「旬を食べるって、もう執念に近いよね。
だって、一年で何日かしかないタイミングをじっとねらって、
今だ!って食べるんでしょ?」
そう、だからこそ、おいしいし、食べるとパワーをもらえる。
人間だけじゃない。
野生の動物も、ちゃんと旬を知ってる。
(だから、農産物が被害を受けるという現実もあるのだと思うけれど…)
季節の食べ物って、
もちろんゴンゴン採れるから安いし、
暑い時には体を冷やす、寒い時にはエネルギーを蓄えてくれる。
ちゃんと理にかなってる。
そういえば今日の撮影で、お花を扱うプロの方にこんなお話をきいた。
胡蝶蘭は、国産より台湾産のほうが長持ちします。
国産と言ってる蘭も、発芽までは台湾でさせて、日本で大きくしてから
国産として出荷するけど、すぐ弱って花びらに斑点ができてしまうんです。
暑い所から、わざわざ風邪ひきにくるようなもんですもんね。
台湾で咲いた胡蝶蘭は、きれいなまま1か月くらいもちますよ。
その土地の、その気候に合った育ち方をすれば、
植物も動物も、きっと強い。
身土不二。医食同源。
それもまた、食のライターである母が、
日常会話の中でずっと教えてくれていること。
どんなに忙しくても。
もちろんたまには妥協しても。
食卓に季節を盛ることを、忘れないでいたいと思う。