おっさんずラブーリターンズーの第4話に登場した秋斗と和泉。

そのインスパイアSS。

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「いい加減にしろ!」
「…っせぇなぁ…」


どうしてこうも言うことを聞かないのか…。
俺の指導力が足りないのか?
俺が指導している中で、1番手を焼いているのが真崎秋斗だ。
成績優秀、体力も申し分なく、とにかく10年に1人と言われるくらいの逸材…と評判だが、
正直、俺にはそうは思えない。
なにより、俺にだけ、どういうわけか食ってかかってくる。
どうすればもう少し、手なづけられるのか…。



「真崎、後でちょっと来い」


腹を割って話そう。そんな機会を作ってみれば、何かが変わるかもしれない。



真崎はダルそうに俺の元にやってきた。


「お説教ですか?」
「怒られるような事でもしたのか?」
「別に」
「まぁ座れよ。ホラ」

俺はコーヒーを手渡すと、真崎はペコッと小さく会釈をし、椅子に腰掛けた。

「お前…俺の事が嫌いか?」
「えっ…」

真崎は予想外の言葉をかけられたからなのか、
見たことの無いような丸い目をしてこちらを見てきた。

「他の人には食ってかかる態度も、しないんだろ?」
「……」
「俺は生理的に受け付けない、ってやつか?」
「…そうじゃないけど…」
「じゃあどうしていつも怒ってるんだ?」
「怒ってなんかないですよ」

いつもよりトーンダウンした話し方に、
なんだか俺はおかしくなって笑ってしまった。

「何なんですか」
「いや…、いつもみたいに大騒ぎするかと思ったら、予想外に大人しくてちょっとな」

暫く黙った後、真崎は堪忍したかのように口を開いた。

「俺…なんか…和泉さんの前ではイラついちゃって…。…すいません」
「…そうか」
「自分でも…もっと普通の態度で…って思ってますけど…」
「うん。でも、イライラするのか」
「……」
「もっと素直になれよ!」
「……俺…、素直に…なるわけにいかなくて…」
「え?」
「あっ、イヤ、なんでもないです。気をつけます」


真崎はその後、バタバタと戻って行った。
もっと腹を割って話したかったが…。
生理的に受け付けないわけじゃないなら、まだ改善の余地はあるだろう。
素直になるわけにはいかない…って、どういう意味なんだろう…。

それにしてもあんな真崎の表情は初めて見た。
俺の前で…いつか笑ってくれたらいいのに…。





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すいません!オチもとくに無いです!!
ちょっと和泉さんが秋斗を意識し始めた…って感じの描写です。

今、伊勢丹で井浦さんのイベントに並んでいて、
暇なのとソワソワなのとで羅列しましたw

すこーしずつ列が前に進んでおりますラブ

イベントのレポはまた今度!