カジノはまさに魔窟 | Palfongのブログ

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熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録/双葉社
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カジノで106億円も負けた2世社長のことを週刊誌は盛んに書き立てた。


芸能人との交流のこともあれこれと噂をされた。


 その本人が本を書いた。

 週刊誌で記事は読んだけれど、それをそのまま鵜呑みにしてはいけない、ということがよくわかる。


 前半は製紙業についての記述、製紙工場はさかんに白煙を吐き出しているが、ほとんどは水蒸気なのだとのこと。また設備投資には途方もないお金がかかる。

 金融機関も経営が順調なときは、経営が苦しくなると態度が冷たい。

ビジネスはまさに弱肉強食。


競合他社の製品と広告戦略を分析をし、戦略を練る。


5W1H when where who what how いつ どこで 誰が なぜ どのように

それにもうひとつのh how many いくら という具体的な数値 を意識しての

経営を考える。

 抽象概念ではなく具体性を追求していく。追求することでより具体的に詰めていくことができる。


 ビジネスマンとして優秀なひとだったらしいが、酒の飲み方には危ういものを感じる。芸能人、財界人との酒席がかなりの長時間だったはずだし、体への

負担も大きかったはずだ。


 プライベートな酒の席ほど、人間性と本性はあらわに見える。酒席での人間観察のたまものだろう。


 ギャンブルは家庭麻雀から学生麻雀、麻雀が下地になっているようだ。96年ころにオーストラリアのゴールドコーストにでかけ、カジノを体験する。

 ブラックジャックからバカラへと進み、大勝ちをする体験をしてしまう。


 その後、マカオのカジノに通うようになる。

 マカオのカジノにはVIPルームがあり、上客を特別待遇をする。彼らがカジノの収益の柱になるからだ。さらにコンシェルジュという世話係がつく。

 これが、他のカジノとは異なるところなのだという。

 コンシュルジュは飛行機や宿泊の手配をし、観光の世話もしてくれる。カジノからは売りあげの一部が彼らに支払われる。

 カジノで負けたときに借金の手配もしてくれる。

 これが、コンシュルジュの重要な役割で、彼らを通じて、カジノは金を引き出している。


 このマカオのカジノに嵌ったことが、有能なビジネスマンをギャンブル中毒の

深淵へと引き込んでしまったようだ.

そして、上限の掛け金がより大きいシンガポールのカジノへ行くようになり、負け金がさらに膨らんでいく。


 特別背任罪で実刑判決まで受けてしまったひとの体験から得たものは参考になる。


 カネの貸し借りは人間関係を破綻させる。

 週刊誌の記事は事実とは異なる。

 バクチをやらない人間ほどバクチに向いている。

 強迫気質の人間は酒やギャンブルにはまりやすい。

 最後に助けてくれるのは友人。

 親しげに近寄ってきた人間もてのひらを返す。

 プライベートな酒の席ほど人間性と本性はあらわに見える。


 それにしても、経営者をギャンブル中毒にして破綻をさせてしまう、マカオのカジノというところはすごい。

 信頼から油断をさせて、財を収奪してしまう。


 教訓としなければいけないのは、どんなひとであれ、おだてには弱いということだろう。

 さほど不自由もなく育った人間の弱さがでたということなのだろうか。