「梅ちゃん先生」第156話・最終回(第26週・最終週)/〜「上を向いて歩こう」! | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

連続ドラマの感想やあらすじ(放送回までのネタバレ含む)などについてを主に書いてます。
目標とコンセプトは「面白いドラマをより多くの人に見てもらいたい」です。
朝ドラ「ごちそうさん」「あまちゃん」のあらすじ・感想が日課です。
旅行記も稀に書いています。

「梅ちゃん先生」総集編
☆前編「あたらしい朝が来た」(再放送)
10月8日(月・祝)午前8:20~9:48(総合)

☆後編「上を向いて歩こう」
10月8日(月・祝)午前10:05~11:33(総合)


番組公式HPはコチラ

「上を向いて歩こう」!
なんてことはないのかもしれない日常。
時には辛く、苦しく、悲しいと思うこともある毎日の連続。そんな毎日を愛おしく思い、梅の木を見上げ「頑張ろう」と意気込む梅子(と信郎)。
$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
見上げた場所には「梅の花」!

◎あらすじ(ネタバレあり)
建造(高橋克実)の浮気疑惑を晴らすために、その建造が出かけていった飲み屋に追っかけて行った梅子(堀北真希)と幸吉。
建造の口から出てきた言葉は意外なものだった。口止めされる梅子たち。

次の日曜日にみんなを呼び出した梅子と幸吉。
そこでみんなに見せたのは建造が「NHKのど自慢大会」で「上を向いて歩こう」を歌う姿だった。
テレビに写った建造の姿に驚きつつも、応援する面々。
「いつもむっつりしている自分を笑顔に変えたかった」という建造に、梅子は「変わるわよ」と後押しする。

また、大学病院では松岡(高橋光臣)は助教授に昇進し、弥生(徳永えり)と山倉(満島真之介)もそれに続くように研究により励む。
信郎(松坂桃李)たちは工場で必死に日々の作業を行なっていた。
梅子の診療所は地元の人が通い、特に子供たちが梅子に会いに来るようになっていた。

そんな毎日を過ごす梅子たち。
ある春の日に、梅が開花するのを見つけ、「桜よりも早く咲き、皆に春という希望を知らせる梅。そんな梅のような人に少しは近づけたのかな」と自問自答する。
そして、「今日もがんばろう」と気持ちを新たに、毎日を精一杯頑張る決意を新たにするのだった。


◎みどころ

「上を向いて歩こう」!

◯おもしろポイント
①高橋克実「上を向いて歩こう」!
いつもムッツリ顔であまり笑わず、本やら新聞やらを読んでいる高橋克実こと「建造」。
そんな高橋克実が一大決心をした。
「NHKのど自慢に出る」という、普段の高橋克実からは想像もつかないような決意。
その準備のためにこっそり出かけて練習をしていたのらしい(それが浮気疑惑の原因になるのだが)。

そして、その衝撃の決心を聞いたのは堀北真希(梅子)と、いつも高橋克実とケンカをしつつ、以前ラジオで「NHKのど自慢」に出演した片岡鶴太郎(幸吉)。
2人は高橋克実の決意を尊重し、放送当日に事実を伏せて皆を呼ぶ。

テレビをつけたまま、「あのね・・」と堀北真希が言いかけたその時!高橋克実が画面に写った!
いきなりテレビに写った高橋克実の姿に驚く面々。
「ああっつ!」「うわー!」「お父さん!?」「何してるの?」「やだ、これどういう事?」と次々と驚きの声が飛び交う中で、高橋克実は仏頂面で「上を向いて歩こう」を歌い出す。
$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
やっぱ仏頂面で歌い出す高橋克実

$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
あまりのことにポカーンとなる家族一同

$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
しかも見ているのは家族だけではなかった

最初は驚くばかりの面々だけど、音を外した(失礼!)歌を聞くうちにそれぞれの過去を振り返りながら、歌に自分と周囲の思い出をのせて、高橋克実を応援するようになる。
手拍子に体を揺らせテレビに食い入るように見る。

スタジオで観覧していた妻・南果歩(芳子)もハンカチを握りしめて一生懸命見守る。
$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
緊張感がこっまで伝わる

何だかんだで一曲歌い上げ、合格の鐘を鳴らされた高橋克実に、ようやく笑がこぼれる。
$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
うっすら笑った!


「自分を変えたかった」という目標の、最初の段階を超えて堀北真希たちにも拍手が舞い上がる。
$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
「おお~笑ったぞ!」という驚きと拍手が交錯する

その後、帰宅して質問攻めに遭う高橋克実。「少しは変わった?」と聞かれて「知らん!」と答える。
でも、高橋克実こと「建造」の「知らん!」はYESの意味だったりするから、そこは素敵なご解答。
そして、「梅ちゃん」もその気持ちを汲んで「変わるよ」と背中を押す。


また、「のど自慢に出る」と話した相手が「梅ちゃん」と片岡鶴太郎こと「幸吉」というセレクトがやっぱ押さえてる。主人公「梅ちゃん」は勿論だけど、「幸吉」なのが面白い。
いつもケンカばっかの「建造」と「幸吉」で、一見水と油のような関係のこの2人。
けれど、心の中ではどこかで通じ合うものがありながら、素直にそれを表現できない2人。
以前ドラマ内で「のど自慢」に出た「幸吉」に自分の決意を話し、同じ土俵に立つところが、相手を意識して認めているところを示している。
いい関係だな、2人。


②「春一番を皆に知らせる希望の梅の花」
ドラマの終わりの直前シーン。
早春の朝を迎えた堀北真希(梅子)は庭に梅の花はが咲いているのを見つける。
「ああ、もう梅が開花した」と気づき、かつて姉・ミムラ(松子)の婚約者・成宮寛貴(吉岡)に言われた言葉を思い出す。「松竹梅の”梅”」とやや自分を卑下していた頃の自分に、希望を与えてくれた「梅の花は春一番。桜よりも先に咲いて皆に希望を与える花だ。君もそんな人になれるといいね」
という言葉を。


そして、「少しはなれたのかな、そんな人に」と自分に問いかけ、「今日もがんばろう」と毎日をただひたすらに生きていく。
$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
「希望を与える人」になってるよ、梅ちゃん



◯ツッコミポイント
空飛ぶ円盤!
高橋克実(建造)が言い出した「NHKのど自慢」への出場を決めたと知った堀北真希(梅子)と片岡鶴太郎(幸吉)。「むっつりして笑わない自分を変えたかった」という理由らしい。
が、話を聞かされた堀北真希と片岡鶴太郎にとっては「NHKのど自慢に出る?」とは寝耳に水状態。
堀北真希は思わず「え?お父さん?」と叫んでしまう。
その叫び声は、近所の食堂「みかみ」にいた客が「え?なに?どうした?」と出てきてしまうほど大きかった。
わらわらと出てきてしまった人たちに、何か説明しないといけない。
しかし、高橋克実からは「秘密にして欲しい」と言われてしまう。
そこで堀北真希は「お、お父さんが空飛ぶ円盤を見たって言うから!」とかなりズッコケな嘘をつき、片岡鶴太郎も高橋克実もその嘘に乗る。
「えーホントに?」とか言いつつも空を見上げて円盤を探す面々。
さすが、「梅ちゃん先生!」最後の最後までズッコケで魅せてくれます!笑
$どら☆ぶろ~テレビドラマ感想ブログの決定版
とりあえず嘘は成功したようです・笑



◯雑感とまとめ
とうとう迎えた「梅ちゃん先生」最終回!
「15分使ってのエンディング」のような最終回、という印象だった。(BSスペシャル版あるし)

それでも、キッチリ「梅の花は春一番を知らせる希望の花」というドラマ当初のメッセージを締めに持ってきて、「そんな人に、少しは近づけたのかな」と最初と最後を揃えてきた。

実際に制作スタッフが内心で何を思って「梅ちゃん先生」を作ったのかはわからないけど、
私には「希望を与える”梅ちゃん先生”」だったのは確か。

毎朝7:30分には家を出て、駅まで歩いていた生活を、7:45までテレビを視聴させ、その後駅まで全力疾走させ、電車を2本遅らせるように変えてしまったのだから・笑

何はともあれ、スタッフの皆様、半年も面白いドラマを魅せてくれてありがとうございました!



「梅ちゃん先生」BSスペシャル版「結婚できない男と女スペシャル~」は
☆前編:10月13日(土)午後9:00~(BSプレミアム)

☆後編:10月20日(土)午後9:00~(BSプレミアム)

総集編も

☆前編「あたらしい朝が来た」(再放送)
10月8日(月・祝)午前8:20~9:48(総合)

☆後編「上を向いて歩こう」
10月8日(月・祝)午前10:05~11:33(総合)
とのことなので楽しみだ!



さてさて来週月曜からは、あの「家政婦のミタ」を手がけた遊川和彦・脚本の「純と愛」が始まるそうな。
遊川和彦自身がインタビューで「主人公たちは一生懸命だけど、それゆえ”ぶっ飛んでる”と周囲に映る」とか言っていたので、そのぶっ飛び具合をミタい!
予告編の主人公の「うふふふ~」と恍惚とした表情がまた「ぶっ飛んで」そうで面白そうだった!笑

「梅ちゃん先生」で朝ドラを見る習慣が出来たので、「その流れを途絶えさせない」事をついつい期待してしまう・笑