「37歳で医者になった僕〜研修医純情物語」第6話/〜「自分のため」でいいのに、草彅剛! | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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連続ドラマの感想やあらすじ(放送回までのネタバレ含む)などについてを主に書いてます。
目標とコンセプトは「面白いドラマをより多くの人に見てもらいたい」です。
朝ドラ「ごちそうさん」「あまちゃん」のあらすじ・感想が日課です。
旅行記も稀に書いています。

火曜22時~
フジテレビ系



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◎あらすじ(ネタバレあり)
祐太(草彅剛)の同期の沢村(水川あさみ)と谷口(桐山漣)が食事に行った。
その帰りに、急病人に出くわす。沢村は応急処置をするが、谷口は呆然としたままその場から逃げ出そうとしてしまう。
運の悪いことに谷口の逃げ出す姿の動画がネットに晒されてしまった。
病院内での評判はガタ落ちし、すっかり自信をなくす谷口。

そんな谷口に声をかけようとした祐太だったが、祐太の脳裏に過去の営業マン時代の思い出がよぎる。
祐太は営業マン時代に上司の命令で下請け会社を切り、その下請け会社の社長を自殺させてしまったのだ。

ある日、祐太の務める病院に清掃作業が入る。
その清掃作業員の中に、自殺した下請け会社社長の息子(浅利慶太)がいたのだった。
「自分の父を自殺に追い込んでよく医者なんかできるな」と祐太を責める。

偶然その場面を見ていた谷口は、自己嫌悪と祐太へのコンプレックスから
「祐太は会社員時代に人殺しをした」というビラを撒く。

にわかにざわめく病院内に、谷口を責める同期たち。
しかし、祐太は谷口を責めなかった。

その夜、沢村に「なぜ医者になったのか」と問われた祐太。
「自分は、取引先の社長が死んだ時も自分に命令した上司(会社)が悪いと思った。人を死なせておいて職場を辞める勇気もなかった。会社の中の自分の立場を守るために取引先を切った自分に失望した。そんな時に恋人のすず(ミムラ)が怪我をした。すずの治療という名目に会社から逃げ医者になった」
と本心を話す。

翌日無断欠勤をした谷口。サボった矢先でまたもや人命救助のシーンに出くわす。
祐太の姿に、自分と比べて自己嫌悪を抱きつつも「変わりたい」と願っていた谷口は一発奮起して応急処置を行う。
自分の殻を破れた谷口とそんな谷口の姿を嬉しそうに見つめる祐太。

そんな祐太の姿を見た清掃員(浅利慶太)は
「自分と母と死んだ父はきっと祐太を許さない。でも、祐太は新しい場所で頑張って」
とエールを贈る。



◎みどころ

きっかけがあっても「変わるかどうか」はその人次第

◯おもしろポイント
人を変えるのにはきっかけが必要
人が変わるにはきっかけが必要である。・・・当たり前すぎる。人はそうそう変わらない。
だけど、稀に強烈な出来事によって変わることがある。
でも、同じ出来事を受けても変わるか変わらないか、何を思うか思わないかは受け手次第。
受け手の感性があってこそ何かは変わる。
例えば自分のためであっても(というか、「人のため」という事は究極的には存在しない)、「変わりたい」と思い、何かのきっかけで「変わる」ことは大きなエネルギーを要することで、それが出来るのはそう多くはない。



◯ツッコミポイント
①心臓マッサージの強度が弱すぎる水川あさみ
番組冒頭で水川あさみが行なっていた心臓マッサージ。
一生懸命で、ひっきりなしにマッサージをしていた。
が、心臓マッサージが弱かった。心臓マッサージは肋骨を折る勢いで押すので手のひらが真っ赤になる。マッサージされた人間の胸はびっくりするくらいヘコむ。(それくらいしないと効かない)
「命が助かるのだから、肋骨の1~2本は覚悟してもらいましょう」が心臓マッサージの合言葉だ。
ちなみに、普通の人間には遊びで心臓マッサージはしないように。非常に危険です。


②桐山漣の「もう帰ります!」
草彅剛への嫌がらせがバレて、同期に責められた桐山漣。
バツが悪くなったのか、「もう帰ります」と言って病院を去ろうとする。
ホントに帰れるの?
カンファの用意は?カルテ等の記載は?治療計画の作成は?
研修医が夕方とかによく帰る本ドラマだけど、研修医と言えど勤務医はそんなに早くは帰れませんから!笑


◯つまらなポイント
ない。(強いて言えばツッコミどころが少なかったところ。)
珍しく、原作ありの作品なのに非常に味わいがある。
「家政婦のミタ」の成功でオリジナル作品絶賛礼賛中だけど、ドラマにすることで味わいが出る原作本も確かに存在する。