「平清盛」第10話/〜藤木直人、殺人未遂の末の出家!!! | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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連続ドラマの感想やあらすじ(放送回までのネタバレ含む)などについてを主に書いてます。
目標とコンセプトは「面白いドラマをより多くの人に見てもらいたい」です。
朝ドラ「ごちそうさん」「あまちゃん」のあらすじ・感想が日課です。
旅行記も稀に書いています。

日曜20時~
NHK総合


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◎あらすじ(ネタバレあり)

朝廷では得子(松雪泰子)は鳥羽上皇(三上博史)との間の子(後の近衛天皇)を東宮(皇太子のようなもの)に据える事に成功した。

一方、佐藤義清(藤木直人)の猛烈な求愛によって、
「人を愛するとはどういうことか」という人間らしい心を持ち始めた璋子(檀れい)。
これまでとは様子が変わり、感情を露わにするようになる。

璋子の変化を「自分の成果だ」喜ばしく思う義清だが、周囲は気が気ではない。
清盛(松山ケンイチ)や璋子の侍女・堀河局(りょう)らによって諌められるも、義清は璋子への想いを募らせていた。

そんな璋子が朝廷で得子に掴みかかるという事件が起きた。

その晩、璋子の様子を伺いに行った義清。
しかし、その場で璋子の気持ちが鳥羽上皇にあることを知り、激昂した義清は璋子の首を絞める。
たまたま駆けつけた清盛と堀河局の配慮で逃げおおせるも、
藤原頼長(山本耕史)の目に止まり、鳥羽上皇の前で申し開きをさせられてしまう。
しかし、鳥羽上皇は
「(自分はもう璋子には気がないのだから)璋子がどこで何をしようが自分には関係ない」
と義清を咎めなかった。

だが、義清は
「自分は美しいものが好きで、美しい生き方をしたい。でも、欲望に満ちた朝廷では美しく生きることは出来ない。だから出家する」
と決意し、清盛にその意向を告げ出家するのだった。




◎みどころ

◯おもしろポイント


①感情を露わにした檀れい
これまで雲の上を歩いてるような「何考えてんの、この人?」状態だった璋子こと檀れい。
が、一転して感情を露わにするようになる。

その演じ分けがハッキリしていて素晴らしい。
動作や表情だけでなく目(眉毛)に生気がこもっている。



②両思いなのにすれ違いの三上博史と檀れいの切なさ
愛を知り、三上博史への思いを募らせる檀れい。
しかし、今更既に遅いのか、周りのフォローが悪いのか三上博史にその想いが届かない。(様に見せてる)
でも、三上博史は檀れいを愛している。愛しているから檀れいを敢えて傷つける(ひねくれてる)。
義清を不問にするシーンでも、檀れいに
「お前が何を使用と関係ない」
とか言ってその場を去るのに、すれ違って少ししてから檀れいを振り返る三上博史。
その表情の切ないこと!(当然檀れいは立ち尽くして泣いている)

お互い愛し合ってるのに、全く心が通わない二人。
愛するごとに傷ついて、傷つける。
いつか傷つけ合わずに心が通う日があって欲しいと願うばかり。



③水仙=檀れい と菊=松雪泰子 の対比
三上博史の愛情が花を用いて演出されている。
檀れいへの気持ちは水仙、
松雪泰子への気持ちは菊、
で。
初回から、檀れいへの手紙には水仙がしたためられ、
松雪泰子が入内し子を身ごもったときは庭園の水仙が菊に植え替えられてしまう。
キャストの対比だけじゃなくて、小物を使って対比を表すのは凄くわかりやすい表現で伝わりやすい。

ちなみに、檀れいの庭には水仙が一輪だけまだ咲いていた。
まだ、遅くないよ、檀れい。



◯ツッコミポイント

①藤木直人の殺人未遂etc
藤木直人演じる義清の暴走が凄まじかった。
その暴走ぶりには開いた口が塞がらない。

檀れいに横恋慕して(しかも自覚なし)、檀れいの部屋に忍び込む。
しかも、「自分が檀れいの”目を覚まさせる”」とか思い込んで猛烈なPRをする。
でもって、檀れいが三上博史を好きだと知ると、なんと檀れいの首を絞めた。
松山ケンイチとりょうの計らいで何とか逃げおおせようとするが、首を絞めた後になってようやく
「自分が檀れいを好きだった」
と気づいちゃってる。
気づくの遅いよ!!!
ってか、失恋してその相手に首締めるって、どーいう思考回路???

首絞め事件後自宅にいたら、幼い娘が(そう、妻子がいるのに横恋慕の挙句に殺人未遂に及んだ!)
「見て~、父上」的な感じで桜の花びらを見せに来た。
・・・殺人未遂の藤木直人は、そんな娘を思いっきり蹴飛ばす。
殺人未遂の次は娘へのDV。

・・・何なんだ、このダメ男。

しまいには、出家しちゃった。妻子はどうなるの???
数々の犯罪行為の後の勝手な出家。

好き放題しておいて出家って、真面目に修行に励む僧侶をバカにしてるのか???
それで出家して食っていけるなら、私も出家したいよ!!!



②好き嫌い以前に、殺人未遂を放置する権力者の三上博史
「檀れいが何をしようが自分には関係ない」と言って藤木直人を無罪放免にする三上博史。
・・・檀れい云々ってよりも、あからさまな殺人未遂を放置するって、統治者としてどーなのよ。
私情というか、仕事ですよ、それ。
そんなだから山本耕史あたりに心底バカにされるんだよ。。。



③藤木直人をフルボッコにする松山ケンイチ
藤木直人から出家を告げられた松山ケンイチ。
「共に武士の世が来る事を目指している仲間だったのに、袂を分かつのか!」
的な事を言って藤木直人を殴る。
殴って殴って殴りまくる。
「・・おいおい、そんなに殴って死なないか?」
ってくらい殴ってる。
北野武の映画や「北斗の拳」じゃないけど、感情を暴力で表現するのはどうなんだ?


④眉毛のある人とない人がいる!
時代考証をそこまでしてないからよくわかんないんだけど、
眉毛のある人とない人が混在してる。
眉のあるなしはどういう区別なの???
眉なしのりょうがやたらコワい顔に見えるんだけど。(同じくマロ眉の山本耕史も何か笑える)




◯つまらなポイント


特には無い。
クオリティも高く、次回も楽しみ。
加藤あいが死んでしまうみたいで、予告編の松ケンの号泣っぷりが目に残った。