異形選出。森奈津子。おちばれネタバレありかも。
★★★
青春コメディで選出の森奈津子さん。
正直あんまり期待してなかったです。選出した異形が若干インパクト弱かったんで…他の回に入ってたら選んでないかなーと。
が、結構図書館に揃ってて、あらっ人気者なの~と選択肢が広くて嬉しい誤算。
そして目に飛び込んでくるタイトル………
出オチつーかタイトルオチだろ!このタイトルに負けないくだらなさってどう出すんよ、と思ったんですが、なんと中身がタイトル以上にくだらなかったです。
何という予想を上回ってくれる誤算続きよ。
謎ウイルスで生き残った巨体少女とドラァグクイーン。
山も落ちも意味もないです。
正しい。なんと正しいやおいでしょう…好みなんだよそういうの!!
と膝を打ちながら読みました。いや~異形チャレンジしてなかったら巡り合ってなかったよね?一期一会…
少女小説から官能小説まで幅広く手掛けていらっしゃるらしくて、特に『ザ・官能小説風』のシーンを書くと、笑っちゃうくらいそれっぽくて笑う。
そうそう、官能小説ってちゃんと読んだことないけどそんなイメージ!!イメージ通りでやっぱあってるんだ~ちゃんと読んでみようかな~、と新たなジャンルへの興味を掻き立ててくれます。
背表紙に『愛と笑いとエロスの全8篇』て書いてあるんですが、愛もエロスも笑いのために提供されてますのでご安心を。
一番インパクトあるのはやはり表題作。
これは西城秀樹にまつわるイメージにもよると思うんで、作中人物と同じく、西城秀樹への敬愛の念が沸いてくるわ。
どれも本っ当~~~にくだらなくて、小難しいこと考えたくないんだよ~という時に読むと元気が出るような愛すべき作品でした。
が、難点を上げると、テーマが『愛と笑いとエロス』で編みなおされた短編集なので、さすがに一度に読み通すと若干飽きが来ます。
「官能小説ってやっぱそんなノリなんだ?!」という、伝統芸能(?)を味わう楽しみなので、さすがに8回目は食傷気味に。
しかし、そもそも異形で選んだのはエロステーマではなかったので、他の引き出しも面白そう~別作品読むぞ~!!という気にさせてくれます。
長編ホラーもあるっぽいんで楽しみですv