東雅夫編。
現代モノに手を出すの久々かも…。
『幽』で活躍する9人の描きおろし短編集。
コレは全く私の手落ちだったんですが、香山滋の次に手を出したので…
文章が薄くてイマイチ印象に残らなかった…
いや、現代モノをあのノリで書いてたら不自然なんで、当然なんですよ!
私が読む順番間違えたな~~~ってだけで。
とは言え、
救いがあるのかないのか、何となく大自然の掟を感じさせる『弥勒節』(恒川光太郎)
ネチネチしたエロい描写がわりと好みの『聖婚の海』(長島槇子)
などいい感じの作品も。
特に印象に残ったのが『清水坂』(有栖川有栖)。
有栖川さんて…
本業(?)のミステリは、好みで言うと「外れんけど当たりって感じでも…」くらいの印象なんですが、
読み切り単発物で、「えっ」と思うほど印象に残る話がちょいちょいあるよな~。
幼なじみの淡い思い出…
優しい柔らかいエピソードで、怖い要素はない。ちょっといい話系の怪談。
…が、なぜかちょっと怖いんですよ。なんだろ、文章?
柔らかい関西弁。純朴な友情。完全プラトニックの異性への愛情。
オカルト現象なのかどうかすらあやふやな、一枚の花弁の鮮やかな色彩…
という、完成度の高いストーリーが、
「いや、なんかホントはまだあるっちゃね?!」とこちらの勝手な不安を掻き立てる感じ。
そして完成度の高さから、そこはかとなく感じられる変態度…なんでだ。
単発物って、キャラの人気に頼れない分、力が発揮される気がしますね~。
シリーズものだとキャラにノレないと、もう全体がアウトになっちゃうからな~。
(例えば金田一モノにだって、正直に言うと「ひっどいなコレ!」と思うようなストーリーはありますからね…
ソレ込みで、私にとっては大好物なわけですが…)
ちょっと単発狙いで探してみようかな~。
