読む順番を大幅に間違えて、やっとの第1弾。
大変気負った序文ががっつり載ってて、盛り上がります。
中短編そろえて12作。
スティーブン・キングがいると、グッと豪華エンタメ感が高まるね~。
『コントラカールの廃墟』ジョイス・キャロル・オーツ
失脚した父親とともに、廃墟で暮らし始めた子供たちを襲う不吉な影…。
途中まで『屋根裏のなんたら~』逆バージョンだと思ってた。(富を得て両親が豹変⇔富を失って両親が豹変)
が、ラストはどういう意味?!マネキン?!マスク?!えっ、人の心って怖いですね~って話じゃないの?!
…何度読んでも全くわかりません。
健気な子供たちに、何かとてつもなく酷いことがおきた。が、それを説明することはできない。
という、ものすごく堂々とした意味不明さに、まあそういうこともあろうよ!と納得するしかない。
ものすごいインパクト、しかも堂々ぶりで嫌な感じがない。
でもラスト説明してくれよ…。
『ロープ・モンスター』アル・サラントニオ
突如現れたモンスターが破壊していく世界で、ただ二人逃げ続ける少年と少女。
紹介文が面白くないとか言ってごめん。
すごい面白かった!!漫画みたいだった!!(←ほめ言葉として)
冒頭から絵柄が浮かぶな~~~という漫画っぽさとスピード感。そしてじんわり感傷的。
終盤の少年のセリフ、コマ割りからトーンまで脳内で再生できそうですよね。
とにかく手際よく世界が破滅していき、清々しい。思い切りがいいって大事だな。
『遍歴』ティム・パワーズ
大けがを負って、懐かしい叔父の家に戻った時から、過去と未来が交差する奇妙な現象が続く…。
タイムトラベル物。かつ泣かせる。
という傾向では失敗続きだった記憶がありますが、コレはすごく良かった。ものすごく良かった。
なんだよ!思いとどまってくれよ!と、ラストで思わず祈ってしまうくらいですが、オチとしてはこの方がグッと引き締まってていいか…。
薔薇の茂みのそばで、冷えたバドワイザーを見つけて乾杯するシーンが素晴らしい。泣いた。
今年は夏が来たらバドワイザーだ!!



