俺もマイクを初めて握って早10年。
たかが10年、されど10年。色んな人間に出会い、また別れてもきた。
方向性の違いは別れではない。
向上心を持ち、続けてる以上また必ず会う時が来る。
でも悲しい事に別れてきた大半がそうではない。
それももうよくある話。それが俺が、俺達が生きる世界。

今までは、自分が光る事によって新しい何かを生み出す事が出来る。
直接でも、間接的にも。生み出す、というか、そこだった。
だが最近思うのが、自分が光る事によって何かを終わらせる事もあるという事。
その両方を担ってる。そうあるべきだと思う。力を持ち始めてる証拠だ。
重くなっていくマイクが重くなっていく自分にフィットしてる。
ようやく始まる。そんな気がするんだ。

そして今、俺にとっても、俺達世代にとっても重要な人物。
NAGAN SERVERという漢が渾身のALBUMを完成させ飛び立とうとしている。
他人の宣伝してる余裕なんてないだろ。そんな声がもしあれば、ハッキリさせときたい。
余裕はないよ。ただ仲間の為に行動する事に余裕なんか関係ない。
サーバーもそう、焼陣もそう。そうしたいからしてるだけだ。仲間とはそういうもの。

NAGAN SERVERとの出会いは今から3年前。話せば長くなるけど、あの出会い方は少し運命的なものを感じてしまう。今があってそう思うのかもだけど。同い年って事もあり、気兼ねなく、打ち解けるのも早かった。良い意味で普通というか。そこは俺もそうだから。今まで出会ってきた人間の中でも断トツで音楽に対して真面目で人間も真っ直ぐ、そしてクリエイティブな人間。
当時から奴の作る音楽は独創性に長けてたし他に類を見ないものだった。たくさん驚かされたし、その姿勢に何度学ばさせてもらったことか。

それから3年間。葛藤、苦悩、朝方まで色んな事話したのを覚えてる。
俺にとっても大事な一枚だこのアルバムは。
サーバーもどうやら今まで出しきれなかった部分の注入に成功したらしい。
このアルバムはあいつそのものだと思う。

ひとまず、ここまでこれた事をお疲れさん、そしておめでとう。
俺が1st ALBUM出すときにかけられた言葉をそっくりそのまま返すよ。

やったれ、サーバー。






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