アメリカの住宅マーケットの価格帯は高止まりしていますが、徐々にマーケットが変化し、買い手に有利なマーケットになりつつある兆候が出てきています。

その兆候は下記の4つになります。

1. 販売したい中古住宅がマーケットに長く残っている。

　　住宅販売サービス会社Zillow社によると、住宅が売りに出されている期間は今年は46日間で、昨年2023年は35日間、2021年は19日間でした。

2. 買い手が撤退している

　住宅販売サービス会社Redfinの調査によると、6月に約5万6000件の住宅購入契約がキャンセルされた、と言っています。

3. 売り手の競争が激化

　6月末時点の販売用住宅の在庫総数は132万戸で、5月比3.1％増、前年比23.4％増となっています。全米不動産協会（NAR）によると、売れ残り在庫は4.1カ月分で、5月の3.7カ月分、前年の3.1カ月分から増加しています。

4. 売り手は価格を下げている

　住宅販売サービス会社Redfinによると、6月に売りに出されていた住宅のうち約5軒に1軒、つまり19.8%が値下げされ、これは6月としては過去最高の水準です。これは1年前の14.4%から増加しています。

　住宅ディベロッパーも購入者を引き付けようとしています。全米住宅建設業者協会が2024年7月に実施した調査によると、住宅販売を増やすために住宅価格を引き下げた住宅ディベロッパーは31％に上り、6月の29％、5月の25％から増加しています。

アメリカ不動産 住宅マーケットは買い手に好転しているようです