サンフランシスコに本拠を置く不動産投資会社Shorenstein Properties(ショレンスタイン・プロパティーズ)が多額の債務返済に危機が訪れています。同社は、ウォルター・ショレンスタイン氏が1946年から会社を始めオフィスビル投資を中心に不動産投資会社として順調に伸び、ウォルター・ショレンスタイン氏は2010年に他界し、現在はその一族が会社運営をしています。

　同社は、1980年後半にサンフランシスコ地区の25％のオフィスビルを保有し、当時はForbs誌にアメリカの富裕層一族として紹介されていました。

　しかしながら、コロナウイルス感染症のパンデミックの影響でオフィスビルの運営が悪化し、不動産ローンの返済が滞っているようです。

　その例として、2018年にミネアポリス市のAクラスオフィスタワーを2億5500万ドルで取得してますが、2022年から売却を試みましたが売却できず不動産ローンをだしたメトロポリタン生命保険へ譲渡されました。

　また、ロサンゼルスのダウンタウンに位置するAon Centerを保有していました。Shorenstein Propertiesは2014年に2億6900万ドル（約420億円＠156円）で取得していましたが、昨年1億4800万ドル（約231億円＠156円）で売却されました。この販売坪単価は約134ドル/ｓｆです。

アメリカ不動産 不動産投資会社Shorenstein Propertiesが債務危機に直面

アメリカ不動産　不動産投資会社Shorenstein Propertiesが債務危機に直面