2年前の2018年3月に文部科学省より、高等学校学習指導要領が告示されました。
今日はこの新学習指導要領の数学についての変更点をご紹介したいと思います。
なお、高校の新学習指導要領は2022年から年次進行で実施されていく予定のため、現中2生以下の学年が対象になります。
※新学習指導要領:小学校は今年度より全面実施、中学校は来年度より全面実施
早速、変更されるポイントを見ていきましょう!
大きな変更ポイントの一つ目はやはり数学Cの復活です。
現行では、数学Ⅲの標準単位数を5単位と設定していますが、新課程では数学Ⅲを3単位、数学Cを2単位とするようです。
続いての変更点は数学A、数学B、数学Cで学ぶ単元の変更です。
数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲで学ぶ単元においては大きな変更がないのですが、数学A、B、Cにおいては下記のような変更が行われるようです。
【現行課程】
数学A…場合の数と確率・整数の性質・図形の性質
数学B…数列・ベクトル・確率分布と統計的な推測
数学C…なし
【新課程】
数学A…場合の数と確率(期待値&頻度確率を含む)・数学と人間の活動(ユークリッドの互除法や二進数を含む)・図形の性質
数学B…数列・統計的な推測・数学と社会生活
数学C…ベクトル・平面上の曲線と複素数平面(現課程では数学Ⅲで履修)・数学的な表現の工夫
なお、数学A、B、Cでは現在と同じく、3つの単元の中から適宜選択して学習を進めるようになっています。
単元名からも実用的な数学が増えそうな予感!?
現在は数学Bで学習しているベクトルですが、新課程では数学Cに移行されるため、理系の人しか学ぶことができなくなります。
つまり、世の中の半数(文系の人)はベクトル知らずに社会へ出ていくことになります。
「いろんなベクトルを持つ人が集まるといいね」 「同じベクトルで取り組もう」などの言葉が消えてしまうかも…
(そもそも今でもあまり使われてなかった?)
資料の出典:数研出版(高等学校新学習指導要領数学について)
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