Hさんだ! | てざわりの記憶

てざわりの記憶

目で、手で、耳で、時には舌で触れる日々の手触り。

その記憶。

久しぶりにHさんを見た。

直接会ったわけではなく、テレビ画面を通して。

久々に見た彼は、富山でアニメ制作会社の社長になっていた。

制作担当と原画マンという間柄でずいぶんとお世話になっていたのだが、関わる作品が変わってからは疎遠になり、しばらくして個人的な理由から富山に帰った、という話だけを聞いていた。

そのうち、富山県でアニメ会社を興したいと言っていた、とも。

その頃から現場サイドに対して寛容でありつつも敏感な、ある種のセンスを持っていた人ではあったが、ニュースで見る限りは富山と言う舞台でなかなか頑張っているらしい。

アニメから離れた身としては、うれしい半分、寂しい半分、といったかんじ。

素直に昔の仲間の成功を祈ってやれない自分の小ささにあきれつつ、これもまた自分なのだと。

もちろん、私は私で、今頑張ることがある。

もうアニメーターではないけれど、いつか彼と再会したときに「私も頑張ってるよ」程度は言えるように生きて行きたいとおもう。


それにしても、ワ-ルドビジネスサテライトで見かけるとはねぇ(笑