ことばって どこかに きりとりせんがある
いつかきいた あるあなたの本心 切ったり張ったりして
音楽みたい あっちこっち いれかえては
旋律にのせて くるくるまわして ひとり遊びのふとんの上
しずかにうかべる 小舟のように 行くあての無い航海に出る
あなたの居た風景 沈んでは浮かぶ 電池の入ったウキ
まぼろしのように 不安定な 魚達の灯台
過ぎた日に浮かぶ たいせつなもの かえっておいで
たしかにあった そのてざわり もう
今はないもの 見失わないように 今夜が昨晩になるまえに。