ちょっと前だが、引っ越しをした。一人暮らしは12年ぶりだ。といっても、川口が好きなので、実家から歩いて10分の場所だ。引っ越しのきっかけは、全てを一からやり直したいという気持ちから。

お袋とも会話がほとんどなく、小言は言うしうざいなーと思っていた。
しかし、引っ越し間近になるとやはり親なのだろう、色々必要な物や荷物の整理をやってくれていた。
なんだか、家を出てお袋を一人にするのが可哀想になってきた。引っ越しが決まってからお袋と買い物に行ったり、昔話をしたり、楽しかった。

引っ越し当日は軽トラをレンタルして搬出搬入だ。ここでも66歳のお袋は手伝ってくれ、黙々と動く。おれが疲れてもいても文句一つ言わない。普通の家だったらこんな事はしないだろう。うちは10歳の時から母子家庭なので、やれる事は全てじぶんでやってきた。

入居日前日に軽く掃除をしようと、引っ越し先に行ったら、清掃がされていない。。
大家に言うと明後日ダスキンが入ります。だって。バカかこいつは!!と思ったが
我慢した。明日の引っ越しは搬入だけになってしまった。出だしからこれかよ。。バカ大家め!!

引っ越し当日は軽トラに全部乗り切らず、二往復した。やはりお袋は搬入でも手早く進めていく。タフな人だなー。しかも部屋の電気のスイッチがなく、不動産会社に聞いたら、リモコンタイプでないとだめらしい。全くムカつくマンションだ。いらいらしていると、お袋はヤマダ電機に買いに行こうと言って、取り付けまでやり始めた。
はーお袋すげーな。

とりあえず、搬入は終わり遅い昼食を食おうと軽トラの中でお袋が鳴き始めた。息子が例え犯罪者になっても、親は親なんだよと言っていた。おれも久しぶりに泣いた。

ファミレスに入って、なんだかお袋と久しぶりに穏やかに食事をした。
引っ越し先から実家までは、10分なので、落ち着いて生活できるまで、実家通いをした。中々、引っ越し先にいると落ち着かない。実家に帰るとホント気が安らぐ。

今では、大分落ち着いてきて普通の暮らしをしているが、お袋を一人にするのは可哀想なので、二日おきに実家に帰っている。
離れてみないとわからない親の有り難みが
今回物凄く身に染みた。
それがわかっただけでも、一人暮らしをして正解なのだろう。引っ越しを通じて、わかった親が何歳になっても子供を思う気持ち。本当にありがたい。引っ越しが近づくと不眠症になっていたらしく、それでもハードな仕事に行っていたお袋はタフで気丈な人だ。そんな母を世界一誇りに思います。
もし、結婚したら二世帯にしたいと思うが、とにかく親孝行をしていきたいと思う。皆さんも早い時期に親孝行をしましょう!