シールチェーンについての誤解のお話

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今日は趣旨を変えてメンテ知識の誤解について・・・

皆さんのチェーンはシールチェーンですか?ノンシールチェーンですか?

まずシールチェーンってなんぞや?って方のために簡単な説明を
中にグリース(潤滑剤)が入っているチェーンのこと。
現在では、ノーマルでもほとんどのモデルが採用しているので、単に「チェーン」といっても、シールチェーンを指すことが多い。
 そもそもチェーンというのは、エンジンで生まれた力を後輪に伝えるという、常に大きな力がかかるパーツである。そのため、金属部品だけでできているチェーンは、チェーン自体の摩耗も激しかった。それを解決しようとしたのが、シールチェーン。ローラーと呼ばれる筒状の部品の中にグリースを入れて、ゴムのシールで内部から漏れてこないようにしているのだ。

ま 要するにチェーンのプレートとプレートの間に黒い何かがはさまっていたら それはシールチェーンです
逆に何も挟まってなくプレートとプレートのみならそれはノンシールチェーンってことです

さて今回はそのシールチェーンの清掃についての誤解の話です

皆さんはシールチェーンを洗う時 どうやって洗ってますか?
専用のチェーンクリーナーが多いとは思いますが私の知り合いには食器洗剤で洗ってる奴もいます
ちなみに殺虫剤で洗えるんじゃないかと試してた馬鹿なツレもいましたが・・・

ちなみに私は「灯油」で洗ってます
ここで大体の方はシールチェーンって灯油ってだめなんじゃ?って疑問になりますよね?
私も数年前に疑問に思い仲間内でこんな実験をしてみました
題して「シールは何につけたら劣化するのか?」
やり方は簡単 様々なものにシールを浸して30時間以上放置 結果どうなってるかってことです
試した溶剤はこちら
・ガソリン
・灯油
・チェーン「ソー」オイルw
・ラスペネ
・パーツクリーナー
・MR20(メタルラバー)
・ビスタック(ワコーズ)








そして30時間放置後の結果がこちら

~mind of eraser~ 消しゴムの夢

結果からいうとガソリンで膨張した以外 全く変化なしでした
膨張したシールとの比較

~mind of eraser~ 消しゴムの夢

ガソリンは大体4時間超えたあたりから膨張してきた様です

ちなみにガソリン以外のシールは弾力性などの劣化も見られませんでした
このことからガソリン以外の大抵の溶剤でシール自体を痛ませることはないと結論付けました
つまりチェーンクリーナーが謳っている「Oリングを傷ませない」等の表記でさも他の溶剤を使うとOリングがダメになるような風潮はぶっちゃけ間違いなのですよ
各社メーカーのサービスマニュアルにもシールチェーンの洗浄の欄に灯油で洗油するとの表記もありますしね
念には念をいれてついでにEK(江沼チェーン)DID(大同)RKエキセル(高砂)に問い合わせた所
どの会社からも「チェーンを灯油で洗う分には問題ない・そのほかの溶剤は各社成分や配合物が違うし変わるのでのでわからない」との回答を得られました
ただし!(ここから注意点)
・つけおきは厳禁!
(シール自体は痛まないが中に封入されてるグリスがドロドロになり流れだしてしまうため)
・洗油後は必ず綺麗に一度灯油を拭きあげること!
・金属ブラシや硬いブラシで磨かない
(シールに傷が入る・チェーン皮膜が傷つく等)
・洗浄後の注油は内側のプレートラインにそって塗り余分な油分は必ず拭くこと
などを教えていただきました

というわけで灯油でチェーンを磨く分にはなんの問題も無いわけでそれまで大量に使ってたチェーンクリーナー代が浮いて非常に助かってます
クリーナーより綺麗になりますしね