ブラジル対ドイツ戦とは一転、今朝のアルゼンチン対オランダ戦は決め手に欠いた結果。PK戦となりました。Pk巧者の揃う南米のチームが順当に買った感じですね。Pk用キーパー?そもそも単純に上背があるだけで専門でもないし、コスタリカ戦はあのハッタリで何とかなったけど二度目だと効果が無いのは明らか。ファンハールも頭になかったでしょう。だから、PKになると不利になるのはむしろオランダなのでフンテラールを投入したのだと思います。

さて、それじゃあ準決勝の4チームを振り返りますか。
オランダ
初戦のスペインでの圧勝劇がどうしても大きなインパクトを残してしまったので物凄いという印象を残していましたが、それ以降の試合はむしろ苦戦の傾向にありました。スペインを倒すためのサッカーはしましたが、それがその後もファーストチョイスだったことから戦術面では選択肢が少なかったかもしれません。ファンハールマジックはあったと思いますが、それは試合を読んでいれば当然出すべきカードを出しただけの話。まあコスタリカ戦のあのGK交代はここぞという時の為のカードでした。一方でチームはというと、前線にロッベン、ファンペルシー、スナイデルとこの三人が健在で実際スペイン戦ではこの三人を中心にスペインのパスを早いうちにカットし、ショートカウンターが嵌っていました。結果あの点差につながり、次の時代のサッカーが見えたようにも思えます。けど実際のところは攻めをこの三人に任せてディフェンスラインを厚くしたことで攻撃のバリエーションが制限されていたのも事実です。実際アルゼンチン戦ではそこを全て遮断されたことで、特に後半はチャンスらしいチャンスがありませんでした。ファンハールが描けた魔法も準決勝で切れた感じです。

ブラジル
魔法が解けたという意味ではこのチームが一番合っています。ネイマールとチアゴシウバの不在がここまで大きく響くとは思いませんでした。この二人の替えがいなかったことが一番の原因ですが、もっと輪をかけるのであればドイツ戦まで一線級の強豪と全く当たっていないんですよね。クロアチア、メキシコ、カメルーン、チリ、コロンビア。勢いのあるチームはありましたが芯から一線級のドイツやフランス、ポルトガルのようなチームと当たらなかったので本当の実力が測れなかったというのが猶更希望屋奇跡という言葉を信じる原因となったのだと思います。確かにコロンビアのような勢いのあるチームも十分強いとは思いますけどね。もしかするとあっさりと弱体化するかもしれませんが・・・。ミネイロの惨劇を迎え、更にはライバルアルゼンチンに決勝まで行かれるというブラジル国民としては最大級の屈辱。これでアルゼンチンが優勝トロフィーを掲げるようなものならば国民は発狂すると思います。唯一の救いは南米勢同士で三決で勝つというシナリオだったと思いますが・・・。

アルゼンチン
まだ魔法がかかっているという意味ではアルゼンチンも一緒かなと思います。オランダ戦まで一線級との試合は無し。メッシ中心のチームというのが未だに払拭できずにいます。それでもディマリアがいた分だいぶバリエーションがありましたが今日の試合でもメッシ以外の選手のペナルティエリア内でのパフォーマンスはお世辞にも良い物ではありませんでした。メッシ、イグアイン、アグエロ、ディマリアがどこまで調子を整えるのかが決勝戦でも注目点だと思います。幸いディフェンス陣は安定していますがドイツの多彩な攻撃にどこまで耐えられるか。

ドイツ
一方でグループリーグから一線級の国と戦ってきたのがドイツ。初戦のポルトガル、フランスと実力のあるチームと戦い初期から立ち位置を確保してきました。フンメルスが離脱する可能性がありますがそれでもタレントは十分にそろっており、下馬評的にもドイツ有利なのではというのが全体的な見解だと思います。欠点らしい欠点も見られませんが、あえて挙げるのであればユーロでやられたように一人の選手にすべて持って行かれること。前回のユーロに関してはバロテッリのパフォーマンスに完膚なきまでに叩きのめされていました。それを考えるとやはりメッシに仕事をさせないことが重要になると思います。ドイツ自身は元々魔法にはかかっていないと思います。

決勝戦について
恐らくドイツ有利かと思います。
アルゼンチンはやはりメッシがどこまで輝くことができるか。今シーズンだけ見るととてもいいパフォーマンスをしていたわけではないんで、そろそろボロが出るような気もします。それ以上に恐らく中盤でのメッシへのボールの供給源をドイツは徹底的に潰してくると思います。逆に言うとドイツの攻撃の起点はそこからになります。供給源でボールを奪われるようなことが続けばアルゼンチンもブラジルの二の舞になると思います。

今大会パスサッカーの時代に終止符を打つべく堅守速攻のサッカーが台頭しましたが、自分の予想ではそのサッカーも今大会限り。次に向けては恐らくショートカウンター主体のチームが台頭すると思います。サプライズを起こしてきた国々の多くがディフェンスラインに数を割き、徹底的に守備をしてカウンターですがこのチーム同士がぶつかると決定機が減り、延長、Pkまでもつれ込むことが多々ありました。これに対してはショートボール、ロングボールを多用した展開の切り替えを早くすること。特に引いたペナルティエリアでどれだけ早くシュートに持ち込めるかが勝負になると思います。ドイツは其れをブラジル戦で実践しました。恐らくレーヴもそこまで読んでいるように思えます。
残るところあと二試合、僕的にはそろそろドイツがまた王者になるのが見てみたいです。