準決勝スペインはポルトガルに何とかPKで勝利。
そして一方のドイツがイタリアに敗北。これに関しては大波乱とか言われそうだが実際のところそうでもないと思う。
元々ドイツのサッカーは06年のクリンスマン時代以来それを引き継いだレーヴによってアグレッシブなサッカーを広げていた。パスを前線で繋ぎゴールエリア周辺では人が動き回って点を取る。そういったサッカーを行ってきた。加えて若手がバンバン加わり常に将来的には安泰という状況だった。
が、よく考えればスペイン同様、ここ数年人は変われど質としては同じサッカーをしていたわけで時間が流れればその弱点が見えてくる。スペインは徹底した中盤でのポゼッションサッカーを行い、一つの隙をパスで突いて決めるというスタイルを前任アラゴネス以降貫いてきた。そしてそのサッカーにドイツはユーロ08、2010ワールドカップで敗れたのだから、チームとしてはスペインに劣っていたというのが事実。今回大会も妥当スペインを第一目標にして戦ってきたのだから現在のサッカーの質をより高めて挑んだのは明白。
しかし、ここで想定外の事態が起きる。イタリア代表のサッカーである。過去はカテナチオといい一点を守りきる守備の美学を第一に闘ってきたイタリアが方針転換を行い、前線から徹底したプレスを行い、高い位置からピルロを中心に攻めて勝ち進んできた。
このサッカーはパスを主体とするチームにとってはとことん相性が悪いと見る。ディフェンスラインからパスを立て直して組み立てるチームにとってはその余裕が少なからずそがれる。当然少しずつパスの質が落ち、ミスにつながり失点の危機に瀕する。これでスペインも中盤でプレスを仕掛けられてカウンターから失点している。ドイツの二点目も同様である。だからスペインは勝ちきれず、それより劣ると考えていたドイツは最終的には自滅した。
また、ここ一番における精神的な弱さも常々気になっていた。
06年ワールドカップ ベスト4
08年ユーロ 準優勝
10年ワールドカップ ベスト4
12年ユーロ ベスト4
といった感じでベスト4に至るまでの道のりは順調なのだがベスト4以降の真剣勝負になるとやけに勝ちきれなくなる。そして何より失点するとサッカーの質がコロッと変わってくる。特に明らかに格下のトルコ戦以外は全て先制点を許している(内2戦はスペイン戦)。その後立て直しを図るも若い選手が多いこのチームではなかなか落ち着かない。クローゼのように古くからドイツ代表を支える選手にしてもそれをすべてフォローしきれていないのが現状。若さゆえに調子さえよければいいが、少しでも歯車が来るとなかなか立て直せなくなる。そういう意味ではバラックやカーンといった選手がいなくなったのは非常に大きいのかもしれない。
以上からドイツの敗因としては
1、イタリアとのプレースタイルの相性の悪さ
2、06年以来変わらぬ戦術
3、若手選手の精神的なもろさ、核となる選手が成熟しきれていない。
があげられると思う。
残念だがドイツは次のワールドカップを目指して戦ってほしい。それまでに中心選手の成長、ちょっとした戦術の改善をすることで十分ワールドカップも戦えると思う。レーヴについては別に変える必要はないと思う。まあ、当面批判の矢面に立たされるだろうが・・・。
そして最後にイタリア代表。
ドイツ、スペインのサッカーと相性の良いハイプレスサッカー、バロテッリら若手の勢い、そして何よりベテラン選手の存在感が大きい。カッサーノ、ピルロ、デロッシ、ブッフォン、ディナターレと各ポジションに精神的な支柱がいることが何より今のチームを支えている。世界的な大会のタイトルを取るのにこれ以上ない条件が揃っている。次の決勝戦はスペインを倒せるかもしれない。
といいつつ自分はスペイン代表派なんですけどねw
スペインを応援している側から見るとやっぱりイタリア戦は相当厳しい試合になると思う。ただ、前回の試合同様同じミスは繰り返さないと思うのでリベンジを期待したい。
決勝の予想についてはまた後日ノシ