漫画『スラムダンク』の
名言の一つにもなった
「左手は添えるだけ」
ジャンプシュートをものにしたとき
繰り返し刻み込んだ言葉です。
桜木花道は並み外れた
ジャンプ力と身体能力がある一方、
バスケットではドリブルすら知らない
高校生にして初心者からのスタート。
その癖パフォーマンスが派手な
ダンクばかりやりたがったり、
目立ちたがって、
基礎技術は庶民のやるものと
バカにしていました。
しかし、
インターハイまで10日余り控え
自分のシュートフォームを
抜き打ちで撮影されたビデオを見て
「ウソだ…(プルプル…)
コレがオレ?
違う…‼︎こんなのはオレじゃねぇ…‼︎
(ウソだ…)
このカッコ悪いのは誰だ…」
ビデオの自分の姿を信じられず、
プルプルしながら呆気に
取られてしまいます。
そのときに監督の安西先生の
発した言葉が…
「下手糞の上級者
への道のりは
己が下手さを知りて
一歩目」
ここから桜木花道の負けず嫌いで
目立ちたがりの性格を上手く活用し、
モチベーションを上げていきます。
桜木「オヤジ…何をやったらいいんだ?」
安西「(10日間で)シュート2万本です」
日分けにすると
1日2,000本。
ただ2万本をシュートを打つだけでなく、
ひたすら基礎に忠実なフォームに
なっているかを仲間の協力を得て
ビデオでフォームチェックしながらの
2万本のシュート練習。
その2万本の基礎のシュート練習の中、
自分自身がシュートを打つときに
一番成功に繋がる意識の持ち方が
「左手は添えるだけ」
そこから無駄な動きが排除された
シンプルで力みないシュートフォームを
再現できるようになりました。
人間は自分の姿は見えない。
普段見えていないがゆえに
いざ現状の自分と向き合うとなると
怖さを感じると思う。
他人の姿は見えているので、
他人の欠点探しはいくらでもできるし
好き放題にも言えるが、
それを自分に対して
やれる人はかなり少ない。
なるべくなら自分の写っている
姿は見たくないのが普通であろう。
でも、やはり自身の下手さや
現状こそ知る必要があると思っていて、
ほとんどが頭で描いているイメージと
自分の姿には大きなギャップがある。
そんな自分の現状を知ることから
逃げるわけにはいかない。
今の自分を見ること。
実際に今の自分を現状を
動画などから客観視することで
意識するポイントも変わっている。
そこに自分で気づけることが
大きな価値と感じています。
下手糞の上級者
への道のりは
己が下手さを知りて
一歩目
今や何か上達させたいときの
座右の銘の一つとして
頭に残しています。