「雨にけふる神島を見て紀伊の国のの生みし南方熊楠を思ふ」
この和歌は、1962年、和歌山県の白浜を訪れた昭和天皇が田辺湾に浮かぶ神島を見て思いを馳せ、熊楠との一期一会を懐かしまれた歌です。

その懐かしい出来事とは、南方熊楠が1929年(昭和4年)6月1日に昭和天皇を神島にお迎えして、「長門」艦上で進講(天皇の前で学問の講義をすること)を行なったことを指しています。

南方熊楠とは、何者なのかと一言で言うのは難しいのですが、博物学者、植物学者、粘菌の研究者等等
でも型破りの知の巨人!まさに知の巨人がピッタリ!

なんでも小さい頃から、色んな本を書き写しまくり、17才で東大に入って、代数で欠点をとって19才で退学し、その後、アメリカに渡り、イギリスに渡り、大英博物館から立ち入り禁止をくらい、お金がなくなって、帰国して、、、。
もう、何でもかんでも書き写しまくり、色んなコレクションを集めまくり、記憶力も語学力も凄かったらしいです。15ヶ国語だったか、、、。
人間の能力って恐ろしい!

どこでどう繋がってか、昭和天皇にまで御進講をするまでに、、、。

こういう型破りの天才はこれからこの国に育つのかなぁ。
昔、子供の頃、テレビばかり見てるとバカになると親に叱られたが、、、。今の子供はゲームか、、、。

いずれにせよ。アナログは人間の能力を発揮させるものかもしれない。

この真似できるかって?
できないから、知の巨人なんでしょうね。