『契約書をかわしてないので…』。



口頭での取り決めとともに実際にそこにたずさわり、ましてや世間的にも目に見える状態まで動いている時、書面での取り交わしがなくても契約は成立しているのと同じになる。



元々、こちらにはメリットも何もない事どころか、一生懸命に語る夢に投資をしたのだが、散々、やらせておいて気分や勝手な自己都合で契約事項を突然に解除…。



それも20秒程度の電話による一方的な申し出の後、関係者全員が着信拒否に…。



わりと大掛かりに動いていたので取引先や関係者に多大なるご迷惑がかかる。




どうやら親からの意味のわからない指図によるものらしいが、二十歳を超えたら自己責任…。




このまま放置するわけにはいかない。




早速、最強とも言える弁護士集団に連絡すると、『それは常識的にも有り得ないので』との事で内容証明を作成し送付した。




先方からも代理人をたて弁護士が出てきたが、




『どう考えてもこちらが常識から逸脱していますので話しになりません』と、いそいそと退散していった。



『あんまりいじめないでください』と言うのが精一杯だったらしい。




これから一般家庭としては多額の債務をおうことになる。



大勢の人が協力してきたのに常識のない親子がくだした決断で、関係者に多大なる迷惑をかけたのだから仕方のないことであり、世の中はそんなに甘くないと言うことを知るべきだ。



今までも内容は違えど、同じような事態はいくつかあったのだが、元々、個人的には少しの期待があったわけでもなく、相手にすらしていなかったのもあり、そして第三者には影響があるモノではなかった為に見過ごしてきた。




今回は違う…。




しかし先方の代理人は、



『実際にヤッてみて周囲を見渡し比較した時、自分はそのレベルになかったことがわかりました』と話したらしい。




結局は自分の出来ないことを他に理由をつけて逃げ出しただけなのだ。




逃げ出す事に未来はないし逃げれば逃げるほど、道は細くなり暗くなっていくものだ…。そう感じないようにしても、虚勢をはり強がったところで真実の自分の心はごまかせない…。




目標を口に出したなら、何があっても立ち向かう姿勢は未来の自分に誇れるはずだ。