仕事をしている以上、誰にでもヤルべき事、ノルマらしきものがあったりする。


営業では数字的な目標があり、その達成を目指して走り回る。




景気動向が不安定であれば一般企業の課員ではリストラが待っていたりする。



先日、芸能界での有力者の方々と話しをしたが、『どんなに頑張っていようと才能があろうとナニか特別な理由がない限り、数字的な結果が出なければ誰からも相手にされない』、との言葉が出た。




『拝見するところ、今までデビューレベルにない子に良い環境を与え、投資し過ぎましたね、もったいない』、とからかわれたが、本気で夢を語るのなら、まずはデビューさせて経験の積み重ねとヤル気でなんとかはい上がってくれるのではないかと…。



『こちらでは才能が見える子は10代半ば、子供のうちからおさえている。20代前半までにチャンスに恵まれなかった子はやはりそれなりでしょ…。厳しい環境にも耐えられないだろうし、既にこの業界では通じないはずです。才能のある子は半年以上はお茶くみから社会の修業をさせます。そこで来社する関係者が目をつけたりもしますし、色々な人間修業をして旅立っていかせます』とはさすが実力主義の老舗大手…。



しかもランクごとに売り出し方も計画され、各自の限界点までを視野に入れている。



片方は社会人勉強をしながら猛練習を繰り返しているのに対して、無名の段階で、暑いとか寒いとか、キツイとか、遊びたいとか、サイト全盛期に恋愛だの言ってる甘ちゃん相手に芸能ゴッコをやってて勝てるわけがない…。




アジア圏の芸能は国策レベル…。




目標があいまいで逃げ道があれば練習などおろそかになり関係者やファンの心を動かすことなど到底、無理な話しだ。




ましてやメジャークラスを育成してきた百戦錬磨のプロを相手に、その場だけ口先でごまかしたところですぐに見破られ何も響かない…。



下位層で勘違いして盛り上がったところで憧れのステージなど夢のまた夢…。




今まで上位ランクにチャートインさせてきた方々の話しには説得力がある。




『今のユニットは引き続きお手伝いさせていただきますが、次の新しいユニットは最初からかかわらせて下さい』…。



と、うれしい言葉ではあるが…、




『最初は色々と経験させてある程度の数字を出せないのは戦略的な問題も多少、ありますけど、魅力なし、誰にも響かないと言うことなので、いくらヤッても無理です。自分たちでも色々と頑張らせてくださいね』…。



複雑だが、とりあえず今のユニットは結果を残してきてよかった。




帰りがけ…、




『そしてダメなら次々にいきましょう』…。






複雑…。