珍しくない不倫劇だが、

漱石流の葛藤が描かれているのは読み応えがある…けど、

個人的には水増し感も否めず、

話も『行人』の方がヒステリックで楽しい。

まして細かな文字で600ページの文庫は漱石ファンじゃないと居心地恐らく悪い。

カフカでいうと『城』みたいなものかな。