2013年11月にEU欧州会議で決まった二酸化炭素排出量の大幅削減の目標実現に向け、ヨーロッパを中心とする世界各国の大手自動車メーカーが、「ガソリン車よりも二酸化炭素排出量の少ない」というクリーンディーゼル推進に舵を切りました。
当時は「クリーンディーゼルは、燃料消費が少なくて、排ガスもきれいだ」という情報が出回り、自動車業界の批評家なども、その説をひろめようとしました。
その情報に踊らされた多くの消費者がディーゼルに飛びつきました。
特にヨーロッパでは、ディーゼル車が乗用車の半分以上のシェアを占めるまでに急成長。
このままクリーンディーゼルの時代が続くかに思われたのですが・・・
2015年のフォルクスワーゲンに端を発する、ディーゼル排ガス偽装問題でその神話はもろくも崩れ去ります。
■身代わり受験
フォルクスワーゲンが行った不正は簡単に言えば「身代わり受験」。
テストの時だけ基準内に収まるよう試験対策用の専用プログラム搭載した車両を使用し、実際に販売するのは基準をはるかに超える排ガスを排出する通常プログラムの車両。
手口としては非常に単純ですが、排ガスというほとんど目に見えない偽装は一般消費者では気づきようがありません。
これがVWだけの問題で済めばここまで問題は大きくならなかったのですが、それから2年弱の間、VW以外にも、メルセデス、アウディ等ドイツを中心に自動車大手の不正疑惑が相次ぎました。
そもそも偽装があろうが無かろうが、「クリーンディーゼル」という概念そのものが間違いだという話もあるのですがね・・・
そして2017年7月にフランス、イギリス政府が発表した爆弾発言が世界に衝撃を与えます。
2040年までにディーゼル車、ガソリン車の販売を禁止する。
簡単に言えば”全部EV(電気自動車)にします”ということ
「排ガス規制しても抜本対策にならないから、排ガス規制でなく車両販売そのものをやめてしまえ」ということのようです。
う~ん、変わり身早すぎ。
あれだけクリーンディーゼルを推進していたのに何だったんでしょうか?
自動車業界全体(特に欧州)で造り上げた壮大な詐欺的欠陥商品「クリーンディーゼル」に踊らされた消費者がバカを見ただけという・・・
そしてディーゼル車に逆風が吹く現在、自動車業界はHV(ハイブリッド車)、EV(電気自動車)に大きく舵を切り始めました。
地球規模での環境問題が取り沙汰される中、この流れは変わらないと思われますが、このままEV化はうまく進むのでしょうか?
それとも・・・

